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白昼の幻想  おとぎの国の小人たち

白昼の幻想  おとぎの国の小人たち
車が街の中心に近付いて橋を渡ったところで
信号が赤に変わった  !

相変わらず数珠繋ぎの渋滞、私の視野に白い
花びら状のものが入って来た、まさか散る桜 ?

目を凝らして見ると10mmに満たない丸い綿状の
もの、それが片側10m程占用して押し寄せている、

「なんだ?」 信号はまだ変わらない、これ幸いと
更に目を凝らす  !

この動きが面白い、というよりも幻想的  ?

数えきれない丸い綿状の精霊たちが風に乗って南へ、
そうトントントンと跳ねながら転がる、その現象が
面白い、アスファルト路面の舞台で跳ね回る  !

一斉に走り出すかと思うと急に立ち止まる・・・
少しの距離を引き返すもの、
あの遠い日の想い出、幼稚園児のまるで運動会  ?

一瞬の幻想、まるで学芸会・・・・
残念なことに信号が青に変わった、未練に引きずられ
ながら車を発進させた。

それは、陽の差す少し前のこと!  空気より軽い精霊
たちが、私に何を訴えたのか  ?

それは、ちょうど鬼より怖い人の居る役所に着く数分
前に見た精霊の踊り  !

「短気は損気!腹を立てたらダメよ ?」男我慢の見せ
どころ、勇む気持ちをなだめるように私に訴えていたのか  ?

役所に着いた、目当ての担当とはその少し前電話で
「留守ですがよろしく」和気あいあい打ち合わせ済み。

代わりに受け取ったのが先般来同業者が嘆いた「どう
しょうもない君 ?」

しかし私が見たところでは真面目な融通きかず、悪気の
ない男と見受けた、気のつかない「井の中の蛙くん ?」

同業者が勝手に怖い相手と勘違いしているだけ  ?
私はそのように解釈した、精霊たちの応援がいじらしい。

コスモスさんに聞けば分かるかも ?

この幻想? おとぎの国の小人たち ! は・・・
道路脇の樹木の花粉かトラックから落ちた綿なのか ?
それは、私には分からない ?

しかし物事はいろんな角度から余裕を持って眺めると
別のものが浮き上がって見える、

硬質なものが柔らかく、悪いと思った相手が案外常識
のある人だったり、固定観念にとらわれないこと ?

ピョンピョン跳ねる綿帽子の小人たち、先を急ぐ私には
こう問いかけている 「幸せは自分の心が掴むもの❗」

季節は5月にさようならして6月を迎える、綿の精霊が

お天道様のお使いが「目を開くんですよ! 良い月日を!」

 

そう! 私に問いかけているようでした「グッドラック❣」

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