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日常生活

新進気鋭 実力派

新進気鋭    実力派

新進気鋭というよりも実力派と言えば良いのかもしれないが、そんな若手がたくさん台頭している、仕事の関係で会う機会の多い私はウンと唸ることが多くなった。

社会全体が既存の枠組みから新規参入企業の誕生、隆盛で活気を伴って来た事もあって、今まで通りに汲々としていたら瞬く間に取り残される羽目になる。

その内容によっては、まるで別世界、うん!と解釈に目が回る、これが時代の流れというものなのだろう。

ある大きな役所へ久しぶりに行ってみた、

この4月の人事異動で昇級した事は知って電話も入れた相手だが、出会ってみようと思ったのである、白髪頭の絵も言えぬ笑顔が帰ってきた。

その課のナンバー2、相変わらず変わらない、地味な男だが新人の出会いに見染めた男である、結婚相手を紹介しょうと冗談を言った程の好感度、しかし彼は偉かった自分でしっかり見つけてしまった。

律儀なのは、きちんと報告してくれた事である、なんと上の娘は来年高校受験、優しい父親ぶりが目に浮かぶ、見た目は苦労人の家柄の男、本当は資産家の新宅組み、恵まれた家庭に彼は育った。

同年代の同僚の行方を聞くと、まず課の課長、施設の所長組みに栄達、彼らの若い頃を思い出すと、ある方程式が見えてくる。

こせこせしない、ネチネチしない、まず大らかだが要所は締める   !私好みの男たちの姿が見えてくる、まず人の揚げ足取りや言いあげ等の卑劣感はいないという現実、選ぶ理事者の姿勢が素晴らしい。

あれやこれやと思索の時間、馴染みの駐車場は、陽光が燦々と降り注いで眩しい、

今夜は、気心のあった若手との食事会、その道のプロと新進気鋭の事業家達との飲み会、奥方同伴というから年寄りは早々に退散する。

若い時は、年寄りを大事にして可愛がられ、歳をとってからは若者を大事にして育てる、私の変わらぬ信念である。

ある役所の電話の先に、次長の明るく弾んだ声が響いてきた、

「ただ今、決済中です  !   お待ちください。」

明るい男には明るい男達が寄ってくる。

「ケ・セラ・セラ !  」

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