拙別ブログ「杉の子のひとり言」上杉の交遊録4 「芦原 残照」2009年 8月 7日のコメントに、芦原会館で空手を修業中のひとりの男性から心温かいコメントを頂いた。
私は、折に触れ、このブログとコメントに目を通して先代館長芦原英幸氏と2代目館長英典氏を振り返っている、勿論律儀に礼節弁えた文章の男性に懐かしさを込めて感謝している。
あれから随分時を経て、コメント主さんの空手修業時間と人生はどの様なな経過を辿ったのであろうかと振り返っている。
県外から来た人なのか、この県内で生活を送る人なのか、記憶を辿ってみるのである、納得のいく空手修得だっただろうか、現在はどうされているだろうか、会館本部前を通るたび、まだ見ぬ空手家を懐かしんでいる。
この人のコメントを読み返す程に、2代目館長の孤独を思ってみる、先代が元気であれば今の若者らしくいろんな趣味や遊びにも熱中したいだろうに、若くしての2代目就任はそんな自由も限られる。
巨大組織の方向づけ、それ以上にカリスマ性を求められる武道の世界、本人しか分からないジレンマに日夜頭を悩ますことだろう !
組織の緩みは、命ともいうべき実力が衰退し始めた時起こるのではないか、先代も弟子が力をつけてきた時に別れの季節が来た様に思う。
離れる者がいれば、別れの寂しさを味わう者がいる、世代交代は避けられぬ運命とはいえ、師弟関係の亀裂は避けられない、どんな名伯楽でもそのような別れの季節は来るものである。
まだ私が八幡浜にいた頃、初代の長女と私の愚息が同級生だった関係で幼い二代目も良く目にしていたものである、運命の皮肉だが芦原会館と袂を分かった高弟たちが現在親しい関係もあってその移りは切ない。
2009年 8月 7日 別ブログ「杉の子のひとり言」「芦原 残照」ヒデさんのコメントが殊の外懐かしく郷愁を誘ってならない。
お元気でご活躍されていることを祈念しています。
押忍。