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人生

鐘が鳴る

鐘が鳴る

雨が目にしみる

徹夜仕事に難儀して睡眠時間は数時間、空が晴れていれば眩しくて目も開けられなかっただろうに、あいにくの雨、新聞を取りに玄関を出ると小ぶりの雨がわが身に落ちて来た。

「ああ!  雨か !」ところが一滴目に入る、何とこれが目にしみる、「うう!」

世の中は自分の思い通りには動いてくれぬ、日頃の無節制のツケがモロに響いてくる「何のこれしき」は年寄りの冷や水、無理をしなさんなと神様の警告、そうなんだろうね   ?

やはり人間は余裕がないと冷静な判断ができない、昨日も痛いところを突かれた、市町村の首長選挙である候補者が涙を見せたという非難だった。

過去の諸々を思い出して感極まったというのが候補者の本音、しかし一般市民はそれは関係がない、強くあらねばならない、投票する側の求める要件はそれである。

私の脳裏にあの日が蘇った、会長選挙の真っ最中に相手候補の家庭事情が頭をよぎった、少し前、奥さんを亡くして、3人の子供と共に葬儀告別式を執り行ったばかりだったのである。

その不憫さと、我が苦節を思い出しての涙だったので有るが我慢するべき醜態、時は遅かった軟弱候補と写ってしまったので有る、万事休す、相手は肩を怒らせて壇上から降りた。

「強くあらねばならない !」その形は候補者の必須条件  !私の選挙は終わった、苦い思い出のひとつ、心せねばならない。

「選挙まではたくましさ、強さも見せたら良いと思います」と我が身の反省を込めてメールを打って激励した。

生暖かい微風の中、静かに雨は落ちている、人々の思いを乗せて歴史を刻む。

昼間の淀みに呼び出し音が鳴った、人の為の時間がそこに来た、「努力せよ !」努力に勝る果報なし   !

候補者にとっての苦しい日々が始まる、コロナに負けるな、勝利の栄冠を掴め、どちらか勝っても融和に努めよ、それが組織の為。

「誰が為に鐘は鳴る」

我がために鐘はなる   !  否、我ら全員の為に鐘はなる   !   融和               !?

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