広告
友情

梅雨よ  しばしの晴れ間を

フロントガラスのワイパーが間隔をおいて振れる、
少し離れた役所へ申請書の差し替え資料を届けに行く。

予想外に長期に渡った許可案件が金曜日に降りて、
役所の担当者の連絡に即応すべく東予のN市から高速を
飛ばして帰り受理、勿論、他の予定はキャンセルした。

その後始末と依頼主への報告及び届けを昨日済ませた
ばかりであるが、休む間もなく難題が持ち込まれた。

ひとつは同業者からの相談、
早速役所の部署の上司と担当者に面談して前後策の協議、
行政の不作為による諸々が原因の案件である。

裁判沙汰を覚悟する程の難問題、私なりに打開案を見つけ
職員に提示した、これから相談者に説明に伺う。

もうひとつは、息急き切ってかかって来た電話、二人の
子持ち夫婦の離婚話、これは大事な個人情報に関すること
なので公表は控える。

ともあれ、年寄に暇な時間は与えて貰えない、
「お前は、若い頃の罪滅ぼしで死ぬまで働き続けよ  !」
お天道様の御達しだと思っている「ハイ!分かってます」

多忙なため話は前後するが、昨夜可愛い後輩の浜ちゃん

ことZから電話がかかって来た、

妻の運転に支障はなく、無事に帰宅しましたとの報告と、
彼の自慢の息子Tちゃんとの時空を超えた会話だった。

この浜ちゃんは、その時代の同級生は言うに及ばず、特に
下級生に慕われた名物男だった、その天性の明るさは私を
して人生最大の贈り物と言わしめる人物なのである。

私の青春がきらびやかに花開いたのは、この後輩のおかげ、
わが人生に悔いなしといっても過言ではない。

空手の師匠、鬼のM先生に酷寒の元苛酷なまでに鍛えられた
兄弟弟子同志、その絆は宇宙が存在する限り消えることはない。

だから、彼の息子Tちゃんにお願いした、
「親父さんを大事にしてよ  !」

男の友情は何よりも貴重である、例え嫁さんに捨てられても
この友情だけにはしがみ付く  !

目のつり上がった昭和の美女と
馬鹿だね小父さん  ? の冷笑が聞こえて来そうである  !

この連合軍は幼馴染と来ているから世話はない、結束硬い筈
だよ  !?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告