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思い出

故郷恋しい花いちもんめ

故郷恋しい花いちもんめ

久しぶりに駐車場に入って車のドアを開けると生暖かい風が頬をよぎった、診察室に入ると待合室は患者さんであふれていた、

診察は午後の部に回して出直すことにした、2~3の要件を済ませて再度病院の玄関ドアを開けた、患者さんは潮が引くように減っていた。

しばらく待つと看護師さんの呼ぶ声がする、診察室前の椅子に腰を下ろして待つ   「Sさん!」院長先生の長閑な招き声、なぜかホッとする。

少し前、母君を亡くされたばかり、珍しいことにプライバシの思い出話が出た、母と子の話に私は弱い、院長が語る母と子は私の過去とダブル  !

目尻に生暖かいものが滲んだ、追憶の故郷、愛媛県八幡浜市真網代(まあじろ) 懐かしの父と母よ ! 故郷恋しい花いちもんめ🌸 望郷・真穴  (まあな) 遠くに霞む大島よ、佐賀関巨大煙突よ  !

我が家の前は開けた海、風薫る宇和海 !  全て父母との思い出につながる。  

車に戻って近くの巨大店舗の駐車場に場所を変えた、ラジオをかけていたら知らぬ間にうたた寝をしていた・・・

「ぱ~ん!」不意打ちの平手が左の頬に炸裂した !

「痛い!」突然の衝撃で頭がボウっとする、相手が誰か分からない、理由も分かるはずもない。

私の子供時代から何度か殴られた記憶は、ほとんど不意打ちで、弱い私なのになぜか堂々と来なかった、あれは何だったのだろう  ?

相手にとっては弱い私を相手なので、臆するものがあったのではなかろうか。

だからこの戦法を私は嫌悪した、堂々と正面から相手をする性格に変わった。

まず不意打ち !  ということは、いつ何時ということになる、故に今でも周囲に気配りする習慣が抜けきらない。

無用心な不意打ち !  だから結構打撃に強い身体になった、負の遺産である、

たまに友人が面白がって聞いて来る、

「今でもドスは怖くないか  ?」怖くはないが、その代わり不覚を取る、体が即座に反応しない、だからそんな場は避ける、近づかない、

「君子危うきに近寄らず」    

目配り、気配り、臆病体質、決して意気がらない、控えめに。ただ身を守るため、得意技は修得するにこした事はない。

(私の得意技は?生き死の瀬戸際だけ、大したことはありません)

故郷恋しい花いちもんめ   !?


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