広告
雑談

花も実もある男 その名は大拳士五段

「Sさん、もう10年ぶりになるでしょうか ?」 彼は懐かしそうに
呟いた、南予連合会の大会以来の再会だった。

インタ-を降りて近くの飲食店で私達は待ち合わせをした、
前よりも一回り大きくなった彼は、更に渋い大人に変貌していた。

無理も無い、三人の子供達はみな成人してそれぞれの道を歩んでいる、
「奥さんが偉かったね、良い女房を貰ったお陰だね !」
私は芯からそう思い彼の妻の内助の功を称えた。

彼が18才、私が24才の春、私達の出合いは訪れた、おとなしくて
どちらかと言えば寡黙な男だったが、極真会館芦原道場芦原先生の極真
空手から

金剛禅総本山少林寺前代表浦田武尚先生(八段) の下で少林寺拳法に進んだ
彼は、文武両道を兼ね添えた日本男子に変貌して行った、
神野 敏 大拳士5段 彼が今日私と向かい合った男の名前である。

妻は私の甥と同級生、その兄も甥の兄の仲良し同級生、夫婦の結婚式には
私も招待されて出席した、あの初々しいふたりの新郎新婦の姿が瞼に浮かぶ。

まさか、その二人の子供達と逢うことになろうとは、暮れには娘さんと松山の
大街道、三越松山店傍の喫茶店でお茶会と相成った、感無量だった、
明るくて爽やかな娘さんに接して、夫婦の子育ての成功に感銘を受けた。

多分そのお礼を兼ねての電話だったのである、美味しい手土産を頂戴した、
礼節見事な作法は、少林寺拳法の名誉のためにも素晴らしいものだった。

さすが浦田先生の愛弟子、弟子の立派な立ち振る舞いは先生の名誉に帰る、
浦田先生の人柄が偲ばれて胸が熱くなった。

神野君 (昔なじみの親しみでそう呼ばせてもらう) との雑談は、若い頃の
武勇伝の話題に入る、「そうだったんだ? そして! あの人も? う~ん!」
武道の心得ものに挑む無法者が、運が悪かったと言うことである !?

私も先般の空手の先生達との武勇伝の話題の下りを開陳した、爆笑である !
穏やかな老人になった大先輩の若き頃の実戦は、苛烈な荒業で相手を翻弄した。

冷酷であり且つ厳しくもある武道家の実戦、その試練を経た者が人格者として
昇華していく、
神野氏との対談は一時間半に渡ったが、彼の後の用事の為に席を立つことにした。

「神野 敏 少林寺拳法 大拳士五段」 花も実もある男、私の自慢の兄弟分である。
                                 合掌。

 夜空のトランペット/夕焼けのトランペット Nini.Rosso

男の友情 一夜限りのトランペット
男とは切ないものよ胸の中、青春時代の君と僕、
夜空に涙した男歌、思い出すなァ !

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告