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行政書士

恩という文字

暑い陽射しがカラダ全体を包む、まるで真夏日、朝遅めの散歩で出会う人とひと談義、ここにもコロナに影響受ける庶民がいた。

法務局へ行くと不動産鑑定士の友人とバッタリ、周囲はマスク姿の重装備ばかり、気兼ねしながら雑談に興じる、隣の人は何する人ぞ    !

やや怪訝な視線を浴びる、「ごめんなさいよ ?」1組ぐらいコロナ何するものぞが居ても良いでしょ ?飲み会を約束して彼は先に出た。

新しいクライアントを訪問するため早めの昼飯、懇意な土地家屋調査士からの紹介、今から恩返しを心掛ける、私は一方的な受益者に非ず、報恩   !

人それぞれ、今関係して既に仕事をやり終えた人がいる、ここにも昔のケチな私と二重写しの御仁がいる、良き友人知人に恵まれなかった負の人   ?

彼が選んだ人生の風景は、孤独の文字が背中に刻まれている、自業自得、私の場合は空手と良き師匠、先輩、後輩との出会いで良い方向に開花した。

自分の枠にとらわれて人の意見を聞かない人は、人様の助言、助けは得られない、良い人だがこの人も常識と言う言葉を知らなかった人、寂しい晩年になるだろう !

あれほど真骨注いで尽くしてあげてもケチと名のつく魔物に取りつかれては手の打ちようがない。

私は常々公言して来たが、「許容範囲は広い」これが自慢、営業の世界では、いろんなタイプの人がいる、まず己れにプラスになる人間か、マイナス人間かで付き合う付き合わないを決める、私が最も嫌うタイプだが。

ある展示場に私の祖母の故郷に近い町から出て来た新人さんがいた、真面目でおとなしい男だった、ところが真は男気を備えたガッマン、私好みのナイスガイだった。

彼からある手続きを頼まれてチームを組んでやりあげた、その仕事は、同業の行政書士と調査士が知恵を出しても出来なかった手続き、担当の課長に私の経験を話してようやくゴーサインが出た。

無事竣工、完成、引き渡しを終えた、それ以来彼の県外転勤も有って恩返しが出来ないまま今日を迎えた、つい先日、彼の凱旋が伝えられて早速会いに出向いた、感激の再会を迎えた次第である。

そして今般、遅まきながら良い顧客を紹介して恩に報いるところである。

損して得取れ、我欲にまみれて損をするか  !  それはあなたの選択  ?

金銭感覚に硬いのも良し、しかし、忘恩の向こうには自業自得の例えが返ってくる。

人それぞれ、口角泡を飛ばす怖い人もいれば、表面は柔和でも鋼鉄の信念を持つ人がいる、狭い枠にとらわれないこと、「恩という文字」を。

私は指でなぞらえている               !?

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