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人生, 思い出

人生に if

人生にifがあれば

青春を紐解いているうちにある場面が思い出された。

25歳で喫茶店経営を始めた私は地元警察署防犯課(現在の生活安全課)に指導を受ける立場にあった。 

喫茶店を経営する前年度の出来事である・・・

短い期間だったから表に出さない私の貴重な体験談でもあるが、ある時同僚の落ち度を責めに地元の若者が乗り込んで来たことがある。

昼時で課長はじめ事務職員等、結構な人数が事務所に集まっていた、突然なことで事務所は騒然となった   !

その時点で私は知らなかったが、男は地元有力者の御曹司 だったようである、

私はいつも控えめで、おとなしい社員で通していた、野暮な姿を見せる必要はない、その時もそうだった。

トイレを出て事務所へ入ると課長はじめ全員が総立ち ?ことの仔細を知るためしばらく黙って様子を伺っていた、

「警察を呼べ !」課長の厳しい声が響いた  !

「おう! 呼べ  !」若者が輪をかけて叫んだ、「出てこい!」

職員を殴ると喚く、事務員たちは震え上がっていた、仔細の分かった私は前に歩を進めた。

受付の窓越しに顔を突っ込んだ男へ、大きな声で叱咤した、

「控えてモノを言わんか !」「課長!警察を呼ぶことはないですよ私が相手をします。」

私の悪い癖は、みんなが困っているのを見逃せない   ? 俗に言う、余分な正義感のなせるわざ  !  困ったことだが ?

その時もそうだった、男が文句を言う相手が親切な先輩だったからである、

 室内の後ろで黙って立ちすくむ面々はヒラ社員たちをイジメる先輩上司たち、更に私の正義感に火が付いた。

その時考えた事、今は目の前の男だが、本筋は日頃弱い者イジメをする面々に向いていたのである、 (見ておけよー!) 

騒然とする室内で「Sよ!やめとけ  !」と私を諫めたのはイジメ側にいた高校の柔道部の一級先輩Bさん、この人は陰に陽に私を庇ってくれた人である、今は亡き誇れる先輩だった。

私は受付前のロビーに出て男の前に立った、

「Aさん付いて行ったらいいがな、後は私がカタをつけますから!」 男は一言も発せない ?   動揺がその顔に出ていた。

私の助っ人で安心したのかA先輩は、男と外ヘ出て行った   !勿論笑顔で帰って来たことは言うまでもない。

あの時、毅然と男に対峙した課長は寡黙だが 刑事上がりの 人。

「S君 ! 推薦するから警察官になれ !  君は刑事に向いている」

人生にifがあれば、私はどんな刑事像を描けるだろう、別ブログ

「ナイスガイ」に登場する警視庁刑事のK君とどのような再会を果たせただろうか   ?

刑事か   !

私の身を案じてくれるのも、愛媛県警の刑事たち、息子のようにお付き合いを願っている。

人生に     if

それにしても男24は若すぎる今振り返ると恥ずかしい ! ご勘弁願います。


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