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武士社会

これ! お前も悪よの

重苦しい雨雲が空を覆っている、母の嘆きを見る少年に明るい未来は見えなかった、運命論者になる私の原点 !

芋と麦の貧しい寒村は250軒の小部落、それでも太陽は夕方になると西に沈んだ、そのパノラマが私の出発だった。

我慢する事を知り、その根底の何くそ魂は、他の子供に負けることはなかった、誘惑に強い男の誕生である。

今、日本の政治が迷走している、あっちにふらり、こっちにゆらりと腰が定まらない、世界の中の日本、良い子ぶっては真の信頼は得られない。

一般社会まで様子見が増えた、自己主張する勇気さえ失った、彼の国に何故弱腰なのか、同盟国なのに何故主張できぬ   ?今、青年たちの前で大人たちが醜態を晒している。

悪代官が白州のお縄頂戴の金儲け屋、玉屋へ言葉を投げた、

「これ! 玉屋、お前も悪よの   !」

「へへ! お代官様、滅相もございません   !」

いつの世も悪はこうして相合傘、そこに庶民への想いはない、じゃあ! 誰がその後始末、ケジメをしてくれるのか   ?

庶民じゃとても出来る事じゃない、上の殿様では見通せない、そこで黒船が来るまで待つしかない   ?

日本よりも、隣国赤い大国の方が国民はきゅうきゅうしている、物言えば唇寒し凍土の牢獄、人知れず三途の川を渡らされる。

ひと思いの日本は、まだ緩い、あの武士社会に比べ現代は極楽 !そこで人間の心構えを無くしてしまった、「お前は悪よの~  !」

悪代官の叱責に、白州を埋め尽くした政治家が全員期せずして

「へへ   !」

映画の勧善懲悪は過去の話、東映時代劇の頼もしい庶民の味方、

遠山の金さん( 遠山左衛門尉景元(とおやま・さえもんのじょう・かげもと)

大岡越前( 大岡越前守忠相(おおおか・えちぜんのかみただすけ)

政治家は内弁慶では勤まらぬ、内へ隠した狼相手にお人好しでは勤まらぬ、国を滅ぼす事になる。

「これ! ・・・お前も悪よの~   !」  代官の怒声が響く   !胸を張って答える者がどれほどいるか   ?

世を継いでも人の覚悟は変わらない、果たして上に立つ者 名奉行は何処に。

これお前も悪よの   !?

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