こちらが歳を取るはずである、
若い頃より付き合って来た後輩、

現在は少林寺拳法のＵ先生の愛弟子にして正拳士、
Ｊ氏、久しぶりに長電話を交わした、

彼の結婚式には出席して高校剣道部の花嫁さん、才女
の美貌を眺めたものだった。

彼女の兄さんは県内の柔道界では強豪の雄、私の甥と
同級生で無二の親友、
そんな関係も有って嬉しい結婚式だったのである。

あれから二十有余年、長男、長女の近況に話が弾んだ、
さすが二人の子供だけ有って、進路、志のスケールが
大きい、末頼もしいなと感心したところである。

彼の実直な性格と奥さんの暖かさの中に秘められた強い
意志を引き継いでいる事を知らされた。

仔細は省くが我々とは世界観が違う、目の前の狭い枠で
右往左往するのが恥ずかしくなる、然もありなん ！

勇躍 ！ この言葉がぴったしのお子さんたち、必ずその夢
実現するに違いあるまい。

及ばずながらお手伝いすることになった、この一年その為
の準備期間が必要な為、その面では最適な経営者に連絡を
取った、快諾頂いたところである。

例え時間が掛かろうと恩返しを心がける、私のポリシー
である、
青春を共にして、泣き笑い珍道中これ全て武道が取り持つ
縁である。

「近い内、松山に行きます、お会いしましょう ！」
好漢 Ｊ、その日を楽しみに待ちたいと思う。

「合気道のＫ先生の道場も訪ねて見ます、」
私、杉の子を酒の肴に、会話が弾めばこの上ない ！？

世知辛い世の中に、こんなに長く続く友情も有るのである、

午後は、尊敬するＡ先生と縁談の打ち合わせ、それも二人、
多忙な先生 ！ その後 松山空港から東京へ飛んで行った。

人の世話をする人が居て、される人が居る、この繰り返しが
有れば日本も安泰、自分だけの幸せを追うのではなく、

心を広げて縁結びをして見て下さい、いつかは、あなたの
お子達に帰ります、縁の順送り、幸せは知らぬ間に我が家に。