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雑談

貴様と俺  蒙古放浪歌  苦節40年

「Sさん、50になったら又逢おうな !」
益荒男の口からほとぼしる言葉が発せられた。

彼の目は充血していた、酒のせいだけではない事を私は知っていた、
お互い30才半ば、心身ともに他事多難を抱えていた。

小さな鮨屋のカウンタ-での男ふたりの別れの盃だった。

私は地元に残り水商売の道を継続、彼は故郷を捨てて東京へ発った、
それ以来便りすることもなく消息が途絶えたのである。

40年が過ぎて、私は自分の人生の残りを数える歳になった、
一週間前、ままよ、分からなくて元々と彼の元の住所へ電話を掛けた、
ところが妻が出て彼もそこにいた、40年ぶりに元気な声を聞くとは。

数日後、彼の元を訪ねる、
お世話になった彼の両親の仏前にお線香をあげて長い間の失礼を詫びる、
心に秘め、声に出して唄った歌、♪ 蒙古放浪歌、涙で滲む男歌。

万感胸に迫ることだろう !
男の友情、40年か ? 長かったな !?

昨日、細かい打ち合わせをし終えた、彼の妻の姪のAちゃんが私の甥の
同級生、高校生の頃より番長M君達と私の店に集まった仲間である、
まさかAちゃんが彼の妻の姪とは知らなかった。

不思議な縁に感銘を受けている、その彼女を夫婦が呼んでくれている。

八幡様の灯が昔を呼び戻してくれる、
片山町の夕日が、絶えていた友情に花を添えて、真っ赤に燃えるだろう!

男、武士 (もののふ) 「お互い頑張ったね!」 奇しくも衆院選挙の前々日。

押忍。

蒙古の砂漠を旅する男の姿をご想像下さい !

♪ 蒙古放浪歌

YouTubeで ご覧下さい。

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