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思い出

途方にくれた純真  遠い日の思い出

大阪行きの準備、と言ってもそう準備するものはないが、後輩達のご先祖様への心遣いと各人の奥様方への気配り。

その内、2人は年賀状のやり取りと合間の電話、ハガキのやり取りで近況が判っているが、

もうひとりの後輩は高校時代に自転車通学ですれ違って以来だから、もう、何十年振りとなる。

彼にはそれよりずっと遡って、小学低学年のある出来事が心に残っていて侘びを言いたいと願って来た。

長年心を痛めていたことだが、あることのトバッチリで彼を窮地に立たせてしまったことがある、

子供であれば有り触れた出来事だと思うが、彼の置かれた環境の寂しさを思うと、是非ひと言詫びたいと願っている。

現在はどうか知れぬが、昔は教師の生徒へのエコ贔屓という不条理が往々に見受けられた、贔屓される側の生徒の母親にそれを誘引する人的側面があったことも事実である。

そのトバッチリを純粋な後輩が受けたのである、勿論私にも火の粉は降りかかったが、結末は意外な人生の皮肉を見る、当事者女性教師と私が縁戚になったのである、それを元教師は知らない。

その事実を後輩の彼も知る由もない、知らせれば絶句するだろう。

遠い日の思い出、痛みを伴う後輩への懺悔、後輩の彼はその時どう思ったのか、その後の学生生活に影響はなかったであろうか ?

あの日の教室で悲しげに俯く彼の姿が脳裏から離れない。降りかかる火の粉を払うことが出来なかった無力な私、

まともに火の粉を浴びた弱い立場の彼、今 弱者を助ける立場にいる私は、あの時 途方にくれた後輩の気持ちを慮る。

その詫び状を添えての大阪行きである、太閤様は何とおっしゃるだろうか ? 松井知事は果たして何と ??

当の本人の記憶にどのように残って居るか、後悔に揺れる遠い日の思い出、

その彼は片想いだった女性 (ひと) の弟、運命は男のケジメを促して尚 !?

 

 

 

 

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