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日常生活

パズル

仕事が一段落したら馴染みの喫茶店でくつろごうと思っていたが、

先般、調査を依頼されていたことを思い出し、土曜日だが相手へ
連絡を入れた。

快い返事が返ってきたので、ふたりが時々利用する二階にある
喫茶店で待ち合わせとなった。

広い店内の数部屋の個室は満席、窓際の外の見える広いロケ-ション
のセットに座った。

二人の関係は歯に着せぬ物言いの出来る間柄ずばりと切り込んでくる
切り口は私の好みにピッタリで、たまには不利なことも言ってくれる。
得がたい友人である。

「新しい生きがいを見つけてください」 武道家にして平和論者、
お祭り大好き、賑わいごと ベリ-グッドの私とは対極にいる。

しかし、彼と過ごすお茶の時間ほど心和むものはない。

祭りは終わった・・・
私の挑戦は終了した (今のところ) 何故なら完全引退を表明すると
周囲に誤解されると困るので触れないことにする。

今回は今のままで結構 ! 次はクェスチョンマ-クが付く、ナゼ ?
私は金にうるさい、浪費大嫌い人間、上に立つ者は「自我の欲望を抑え
公に付くべし」 これが大前提。

誰にも言わない、そして触れないことがある、
「パズル」 

これを誤るとトップにいる者は、奈落の底に落ちる。
「パズル」
大自然の風景に映る湖面が悠長に水をたたえている、後ろの山々が緑の
色を濃くして微笑んでいる。

人の心は、推し量れない、人の心は、千差万別、微妙な綾に彩られる。
「あんたって人は ?」 友人が苦笑いした。

仕事を片付けたら旅に出ようか ?
「井の中の蛙大海を知らず」そうだね!別の世界を眺めるのもいいかもね。

ラッシュアワ-の時間が迫っていた。

「パズル」 ・・・・・ それは内緒。

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