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雑記

あぶく銭 と 揺り戻し

青空の下、木陰に涼を求めて連絡に忙しい、各仕事の手配が多岐に渡るため、1つの元請けで済まないのである。

その上、昨夜別の相続の相談が寄せられた、難易度の高い仕事である、良いことに専門にやっている同士がいるので依頼中である。

貧乏も辛いが、財産があり過ぎて相続問題に頭を抱える人もいるのである、世の中はうまくいかない ?

私の知人には独居老人の死亡に伴う事後整理を行う人がいる、人間の尊厳死、平凡に生きる我々が考えられなかった世界があることを知った。

その中には大学病院の死体処理に関する仕事を黙々と務める人がいる、生と死の狭間で物言わぬ身になった死人に向き合う人、その胸中を想う。

一刻の享楽が、平凡な幸せを奪う事さえ気がつかない、金に囲まれた資産家には分かるまいが、ある時あぶく銭が入った男がいて、飲み食いにうつつを抜かした?

そんな金は、あっという間に使い果たすものである !

一つの例を話してみる、

数十年前の話になるが、当人も亡くなっているので公表する、正当な事情で彼の手元に数百万の現金が入った、彼は拝むように相手に頭を下げて喜んだ   !予想だにしなかったお金だったのである。

ところが一年経った頃、その彼から電話が掛かって来たのである、お金を貸して欲しいとの話だった、 彼の妻もそれを望んでいた。

私は、金の貸し借りには厳しい姿勢を貫く男で通っている、言葉はやんわりだが、ハッキリと断った。

過去の水商売で金の貸し借りには懲りた私なのである、その上今回は、彼に予想外のお金がもたらされたのである、その金を使い果たした ?   何故そんなに早く  !

何とも言いようのない事情が判明する、私は呆れた  ?飲み食いは勿論、経済観念の乏しい嫁にも余分に与え、その上、競輪バクチに使い果たしたという。

いう言葉はない、まさに自業自得 !救いようはない  !真面目に働く人なら大切に使う有り難いお金、それが ?私の範疇に入りきれない人がいるものである。

それから数年後、彼の波乱万丈の人生は病院の一室で終わった、あぶく銭、金を粗末にした人の寂しい人生の幕切れだった。

人間生きていれば、どこかで誘惑がある、いっ時の享楽は、正常な道徳心を麻痺させる、しかし、必ず揺り戻しが来る、大きなつけを伴って。

まだこの人のように自分で完結すればそれなりに許される、だが、他人の金に手を出すと、自分のみならず家族、親戚一統にその非難が向く、妻や子の泣き顔を見せるな  !

連絡を終えた私の視線に新緑に萌える樹木が風にそよいで揺れている、遠くの森から虫や鳥の鳴き声が騒がしい   !

生きるって事は、辛い事もあるが、それを乗り越えれば達成感と僅かな恵みがもたらされる、家族の笑顔も見える。

平凡が良い、小さな幸せで、いい   !

悪い宿命から追いかけられる事もない、真面目に感謝である  !?

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