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友情

男の所作 住職

紀州からの便り

「こんにちは・・・」先ほどの宅配便に続いて再び、呼び鈴が鳴った。

我が家の犬のお局さんが、まず飛び出した、「郵便局です!」馴染みの配達員さんが立っていた。

受け取りに印鑑を押して荷物を貰った、和歌山の後輩から美味しいブドウが届いたのである。

気配りとは無縁の元気者、高校時代周囲に気合風を吹かせた好男子Z、そのM夫婦からだった。

例年お盆は帰省する夫婦だがコロナの影響もあって帰ったかどうか? 帰省を確認していなかった。

彼を一言で言い表すと、周囲に明るさを振りまく無邪気な男、しかし悪には臆すことなく立ち向かう生一本、男が、いや!女の方が寄って来る頼れる男。

そんな彼だから大企業でヒラ社員の身でありながら仰ぎ見る経営者に普段の言葉で話しかけるサッパリ系の男だった、会社トップの苦笑いが浮かぶようである。

私は釣りバカ日誌の「浜ちゃん」と呼んで冷やかした。

高価な葡萄🍇だった、電話を入れてみると丁度在宅中、お礼を兼ねて話し始めたが、会話は留まることを知らず、側で愛妻が男2人の掛け合い漫才を笑いながら聞いていた。

お盆は10日間帰省して実家の寺を手伝った模様、コロナもあって連絡しなかったと説明してくれた。

以心伝心、ツーとカー、全て分かり合えるお前と俺  !ボクシングの大政(ロッキー)の話で盛り上がった、コロナ収束の暁には、杉の子同窓会といくかと笑い合った。

Zは天性の陽性男子、空手の修得も早かったが、その技は華麗に舞った、四国正道会館の二宮師範を彷彿させる軽快な技を繰り出した、続けていればトップクラスに上達した事は間違いない。

今では孫たちが道場に通っている、未来の全日本出場選手になるかもしれない、大伯父さんは駒澤大学空手道部の荒武者!血の気は十分備わっている。

この駒澤OBは私の最後を見届けてくれる住職である、住職のお経で私はこの世を去る。と決めている。

人の縁、日本人はもっともっと仲良くしなければならない。

夜、その住職に電話をした、独身のままお寺を護った男である、弟のZと内緒話をしたところだが、この住職に男の責任感への感謝を捧げたいと計画している。

家のために家業の為に、自分を犠牲にした武道家、日本男子、私とは兄弟に等しい間柄の家族である。

今宵は、コトに演歌が身にしみる、男とは切なきものよ男伊達 !各々の記憶に潜む演歌を口ずさめば良い。

私は、

secret  base  ~ 君がくれたもの ~ / ZONE COVER by Uru

子供時代に帰ってみよう、あの素朴な貧しかった昔へ             !?

YouTubeを覗いてみてください。

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