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人生, 思い出

お嫁さんにしてね !

小心者の私は、その想いをパズルの中に組み込みます、懐かしい追憶の思い出であり、過去への懺悔でもある。

友への後悔は、叶わなかったあの日への追慕、もう一度あの時に戻りたい一緒に遊びたかったよとの伝言である、残された花の番長の奥さんへその気持ちを伝えたところ、

奥さんは、そっと目頭を押さえられた、「主人が死んで日が経つのにSさんは何と心の優しい人なのか!」と !

学生時代はれっきとした強弱の序列が有って旦那から辛い仕打ちを受けたこともある、復讐等世話はないが私は全て水に流した。

なぜか ? 知らなかった彼の愛に飢えた幼少時の家庭環境を伺い、彼の優しさを知る事になったからである、私にとって1番の理解者となり、私に弱みを全て見せて跡を託して黄泉の国へと旅立った。

「辛い仕打だったが許してやろう!」彼との交友が重なる程に私の包容力が芽生えて行った。

そして他のガキ大将達をも許す事になる、彼らの目が 「Sよ!」私へ注ぐ無言の懺悔に、私の肩の荷は降りた「これで良い  !」  

図に乗って弱いと思ってイジメたが、弱い筈の男が武道に目覚めた、到底彼らには太刀打ちできない実力を身につけた、このような例は沢山ある、私の周囲にもいる、イジメに耐えた男達は強い。

私のささやかな願いは「Sは男だ !弱い者の味方 !」その称号である。

私に誠を教えてくれた男たちが近年我先にと天国へ向かう、

「おおい!そんなに急ぐな   ?」しかし、これだけは聞いてくれない。

「Sよ ! 待ってるぞ、用を済ませたらゆっくりで良いやって来い !」

共に遊んだ男たちが、私に希望の灯火を照らしてくれた女性達が笑顔を残して去って行った。

「Sさん、次の世ではあなたのお嫁さんにしてね  ?」

目を潤ませて夢に出て来た女性もいる、「奥さんにしてよ !」

女心の切なさを知るには、余りに若過ぎた「ゴメンよ  !」

暑さの中に秋の気配が漂い始めた、青空に幸せの雲が留まっている、下界の騒音を笑うようにじっと動かない「雲よ ! 愛しの入道雲よ!」

「Sよ!誠を貫け、貧乏で良いじゃないか !それがお前の良さなんだ!」

私はたくさんの友に恵まれた、あの世でも又一年生から始めるか  !「ナア !  Sよ !」

深夜、メールが届いた、真面目に生きる若いクライアントさんから !役所の几帳面さに辟易しながらも「がんばります !」のいじらしさ、必ず力になるからね !

若い夫婦の家庭に希望の火が灯りますように、私の胸に何かが弾けた   !?

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