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人生, 思い出

上見て励め・・下見て暮らせ

上見て励め・・下見て暮らせ

学歴をひけらかすと貴方より更に上を行く秀才組に出会った時、貴方の精神は正常に居られるでしょうか  ?

何とも言えぬ敗北感と挫折感に苛まれるのではないでしょうか。

「上見て励め・・下見て暮らせ」

これが、私を慈しんでくれた祖母の教えでした。

そのせいかどうか分かりませんが私に学歴コンプレックスは全く有りません  !

一流大学、特に東大関係者には申し訳ありませんが、高卒殊に農業学校を卒業した我々の同級生には一人として身を恥じる者はいません。

優秀な人達には気の毒ですが「〇大卒のバカはお前か   ?」

〇大と双璧の大学を出て現在関西の地で弁護士を開業している現役弁護士の父の若き日の言葉です。

久しぶりに再会して旧知の居酒屋に行った時偶然出会った〇大卒の懇意な知人に吐きつけた言葉でした。

私の仲裁で事なきを得ましたが、冷や汗をかく一幕でした、強調しておきますが、私の同級生に人を妬む気質はありません !誇りを持って農業に勤しんで来た自信の裏付けが有るからなのです。

もうひとつの思い出

地元では高名な銀行で大出世した大先輩がおられました(昨年逝去)先輩はこの無学な私を同郷のヨシミもあって終世ヒイキに盛り立ていただいた恩人でした。

自慢話から程遠い考えのお人なのすが、余程嬉しかったのでしょう、ある時、ポツリとおっしゃられました、「S君今度孫がアメリカへ行ったのよ!」・・・。

〇大医学部在学中なのだが、アメリカのハーバード大学へ進んだと言われるのである、あまた引く知人があるお人なのだが、気安く話せる私に胸の内の喜びを漏らされたのであろう。

その後日談を聞く間も無く先輩は黄泉の国へ旅立たれた、先輩は関西の名門大学卒、子や孫は医師家族、錚々たる人脈を築かれたお人なのだが、一介の貧乏人の私を最後まで贔屓にしてくださった情の人でした。

その訃報は子息(長男)の病院で診察中その院長から遺影を胸に知らされた、仕事中、医師と患者が遺影を挟んで涙を流し有った場面でした、驕らず、自慢せず、地道に郷土の後輩たちを勇気付けられた先達であられた。

次男は、父の跡を継いで父が身を寄せた銀行で、取締役に昇進したことを知らされたのは、先輩の逝去からわずかな日の昼下がりだった。

先輩は郷土の誇り、高名なラガーマンの集う関西の雄 !に終世愛着を寄せられたお人だった。

「S先輩の御冥福をお祈り申し上げます。」

祖母の教え 「上見て励め・・下見て暮らせ。」   !?

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