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日常生活

今年もクリスマスがやって来た 橋の袂で

冷たい雨に打たれて公園の桜の樹は見るからに悲しそうな風情を見せていた。
忍び寄る夕闇と靄であたり一面淋しげに煙っていた。

頃合いを見て携帯の番号を回した・・・
馴染みの社長の声が耳に届いた、先日健康診断を済ませたばかりの社長である、
「歳ですよ! あちこち弱ってきました、いやいや大丈夫です、元気ですよ!」

その声で一安心した、大勢の社員を抱えて今からくたばって貰っては困る ?
それを言うと、「なあに心配要りませんよ」軽快な笑い声が帰ってきた・・・

大事な要件に入った、
先日、私が頼んでいた採用試験についてだった、大事な社内事情が開陳された、
会社としても、私の願い事ゆえ、最大の配慮が為されていることは理解できた。

普通であれば当に合否の判断が出ている、次の〇〇会議に持ち越しになっている
最終期限ぎりぎりまで考慮が為されていることに感謝する。

どこかに納まる部署はないか、知恵を絞っての討議が為されている。
結果はいずれ近い内に出る、社長に託して待つことにした。

面接の様子が、その場面が克明に見えるような気がして来た。

気が付くと辺りは暗くなって、周囲の車は全て居なくなっていた。
雨は更に強くなって車の屋根を叩いていた。

年末を控えて、遣り残した仕事が詰まっている、相続の相談もA先生に連絡いれた、
リスナ-との電話のやり取りで週明け火曜日に手配することになった。

決済の打ち合わせも売主へは明日連絡を入れる、その前後には忘年会が予定されて
いる、仕事と酒と美味しい料理、私の好きなクリスマスが近づいて来た。

あちこちでクリスマスツリ-の話題がマスコミの世界で繰り広げられ始めた、
若者達のクリスマス、年忘れのクリスマス、雨に煙るクリスマス、恋人達のクリスマス。

いつか、この手で作りたい「クリスマスソング」 ♪ 親父達のクリスマス。

雨の音が小さくなった、遠くで数匹の犬の鳴き声がする、やさしいお母さんが訪ねる
時間なのかもしれない、忘れられないクリスマス、子犬たちのクリスマス。

腹を空かせてクリスマスケ-キ、今年もサンタはやって来る。「幸せだったかい!?」

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