哀しみを乗り越えて 出逢い
空模様が世相を反映して虚ろな様相を呈している、
昨日、問い合わせのあった知人に報告に出向いた、
松山城のお堀端、澱んだ水に目を向ける暇人は居ない。
多忙な職責にいる知人が上階から降りて来た、
久しぶりの再会だった、据わった眼がにっこり笑った。
手早く要件を済ませる、再会を約して表に出た、冷房の
効いた建物から出るとうだる様な熱気が伝わって来た。
気力の萎えるこの数日、気分を取り直して GOO !
将来のある1組の男女を引き合わせる作業が待っている、
縁組 縁談 未知なる男女が私の取りなしで会うことに
なった、親の言うことさえ聞かない頑固者が私の前では
辛勝この上ない「分かりました準備します」と応じてくれた。
盟友A先生の事務所へ別の釣書を届けた、生憎 先生講義の
真っ最中、淑やかな事務員さんに伝言と共に依頼して辞退。
世の中は様々な思いを乗せて未来に向かう、落伍しないだけ
幸せである、乗り継いで行きたいのに寿命という宿命には
逆らえない、この近日、滂沱の涙を流したばかりである。
別れと出逢い !
この両極端に人間の業が忍ばれている、喜怒哀楽に人は翻弄
される、これが人生 だから人生 !?
私が年頃の子供を持った親によく言う言葉
今の時代だから、誰かがお世話をしないといけないのです、
独身のまま一生を終えらせてはなりません、国の損失です。
「どうしている ?」
少し前、見合いをさせた好漢Aにその後どうなっているかと
聞いた・・・?
「ハイ ! メールのやり取りしていますよ」 恥ずかしそうに
答えた、結構ですね、ゴールイン期待しているよ。
と笑顔で答える人がいれば ?
「彼と別れました、又、お世話してください ?」
何て ? はにかむ彼女がいる !
天真爛漫な美声が聞こえて来た、本当は、こんな女性が善い
男を掴むんです、明るい方が良いもんね、縁とはこんな処に
秘訣がありそうです。
だから、バラエティの三枚目がモテる、私がハッパをかける
のもあながち間違いではない、悲恋に終わった男の巻き返し
幸せは他人にこそ与えるもの、私は残り物で結構です。
黄昏は知らぬ間におとづれる、時間は有限ですよ。
そう言う処で如何でしょう。