今請け負っている仕事が佳境に入った。
朝から訪問する家が数軒、雑談を交えながら次々とこなす、
広い駐車場を構えたお宅は隣接に息子さんが歯科医院を開業
されている。

次は田圃の中に農作業場の倉庫、この方が又ユニ－クな方だった、
東京の大学を卒業するとその当時最先端のＩＴ企業に入社して
日本有数の企業の奥ノ院の機器を扱う仕事を受注、奮闘する。

現在、帰郷して気ままな農業に従事して自然を謳歌している、土と
ともに生きる人生を選択、三匹の猫を飼って猫大好き人間でもある、
その彼が突然不思議そうに私に問いかけてきた。

「家の猫達は人が来たら必ず逃げて警戒するのに、どうしてＳさん
には、目を細めて身体を撫でさせるのだろう、それも訊ねて来られ
たのは２回目なのに、何故と聞いてくる ？

私自身が聞きたいほどで、犬猫を飼う人達が私と犬猫との触れ合い
を不思議がる、何か私に感じるものがあるのでしょうね　？

次は、固い役所を定年退職して３年、地元が彼の退職を待って次々と
役を押し付けてきて忙しいたらありゃしないと笑っている、
今日も祭日の所用があるのだが私の仕事を優先頂いて待っておられた。

又驚く事になる、私の昔の職業時代、彼の在籍していた職場の先輩達が
何人も私の元を訪れていた、その事実に世間の狭いことを知らされる。

余りにふたりの会話が熱を帯びるので、奥さんが顔を出された、「奥で
コ－ヒ－でも飲んでいただいたら？」
初訪問でこれ以上は失礼なので丁重にお礼を述べて辞退させて頂いた。

もうひとりの主人公は「今、家内と高野山に来ています、明日帰るので
午後・・・に来てくれませんか ？」

高野山については、私も今年お参りしているので明日は話の花が咲くに
違いない、私の時は元アイドル、今、セレブ早見 優ちゃんが外国の友人
数名とお参りしていて私の前で手を合わせていた、素敵な女性でしたよ。

私は人の寝静まった夜中が大好きな人間です、早起きさん達とは又別の
得るべき生き方と感じるものがある、その夜の効用、活用法も有るのでは。

次回は・・・
私の不思議な人間との出会いについて、少しばかりお話してみましょう。