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思い出, 武道

勇者たちへのレクイエム

勇者たちへのレクイエム

昨晩の若者同士の鉢合わせ、見事な啖呵の応酬でした、怒りの矛先を収めた事を願いたい、それとも血を流して病院送りか、少しばかり気にかかる。 

それでもこれからの人生に必ずプラスになる、そうじゃないと無益な喧嘩で終わってしまう、殴り合って痛かったか、だったらこれからはむやみに手を出すな、人を痛めるな、教訓になれば幸いです。

弱い者の悲しみに気がついたなら、怪我をして死ぬ事を考えたら慎重になるだろう、刃物舞う世界を想像したら喧嘩は怖い   !

久しぶりに名人達人の諸先生方、若くして亡くなった勇者たちを思い出していた、窓の外の雨の思いが物寂しげに我が心に届いた。

「Sさん! ・・」あの優しさが降る雨の合間を縫って囁いて来た、お互い若かった、揉め事の嫌いな私によく付き合ってくれたものだ、

受けのS  !  と   先手の勇者たち  !

プラスとマイナスが絶妙なアンサンプルを奏でた、魚の匂いの港町。

良き時代だった、ギターベースのSに、ドラムとトランペットがお伴した、最後は第9  !   港町が沸騰した、おお!   我が青春よ   !

傍若無人を得意の突きと蹴りで懲らしめた男がいた、

「Sさん!  わしが変わっているのは、相手が1人より多数を相手の方が好きなんよ   !」

「得手不得手は別として相手と二人きりの喧嘩なら面白くも何ともない、逆に多数の方が微妙な空間(余裕)が出来て簡単なのよ  !」

私が理解できるようになるのは、歳を重ねて、師範クラスとの交友が出来てから、若かりしころの少林寺拳法の浦田先生及び空手の芦原館長との雑談の中で彼らは既に持論を語っていた。

当時は理解できない奥義を聞かされたのだが、鼻にツンと来る懐かしい思い出である。

後年、達人たちの弟子からその武勇伝を聞くことになるが、その片鱗は彼らとの席で聞かされていた、

10人がかりで取り囲まれた時、達人はどう応じたか、その心構えとともにその胆力も知ることになる。

雨上がりの山里は重信川の清流を覗かせて達人たちを偲ばせた、勇者たちへのレクイエム、流れてくる曲が我が心を泣かせる。

目も止まらぬ早業に、弱いものを虐めた野郎たちはひれ伏した、

「来い !」ハンパもん達を睨む勇者の眼が光った   !?

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