おっかさん
季節に変わり目がある様に、日々の暮らしにも波風が立つ、そんな十日間でした。
責任感から来る気遣いとその後に続く疲れに「歳だな !」とため息を何度ついたか ?それも状況変化を受けて、たちどころに消し飛んでしまった。
切り替えの早いのが取り柄とはいえ、こんな時に助言をしてくれる友のいる私はなんと果報もの、それが相対する先方が譲歩してくれるからありがたい。
昨日帰宅して車を車庫スペースに停めたと同時に前の家の次男坊が声を掛けてくれた、
「・・・結婚することになりました!」
今年の春、就職祝いの事で売上協力で応援したばかり、何と相手の女性の出身地は我が故郷、その両親はもしかして昔の知人かも知れないとなった。
「A君!」昔の私の家業の名称など伝えた、もしかしてもしかよ?遠い追憶が再び巡って来る。
A君の顔が弾けた、「聞いてみます!」 そんな嬉しい一幕もあったからつまらん事は吹っ飛ばさないと。
明るく行こうぜ! 明るくね!」
それに今日は「もうひとつの土曜日」 声を張り上げるか ?
浜省節で行くかもよ !
辛さに耐えられぬ孤独な青春、社会の寒風に打ちのめされた惨めな夫婦飯、無邪気にはしゃぐ吾子の笑顔、男って奴はよ!
だが、それもみな肥やし、苦労が実ったじゃないか。
世の中は鬼ばかりじゃないぜよ、お天道さんは、どんな人にも付いている、お前さんが見抜けなかっただけだぜ。
考え方1つで福は来る、暗さになれると灯りが見えて来る !
亡くなったおっかあが呼んでるぜ。
「〇〇 がんばれ! まだ来ちゃなんねぇ〜ど !」
おっかあ ! おっかさん !?