運命の綾
日々の生活に追われるあまりこの世に未練を残して旅立った友や武道に明け暮れた勇者達との思い出が記憶から忘れられようとしている。
ツーンと鼻に来る哀愁と懐かしさ、出来ることならそれなりに歳を数えたであろう彼らに会いたい、どんな姿形になっているだろうか。
それぞれの年代で励まし合い競い合ったライバル達、喜怒哀楽を共にしたかけがえのない男たち、それだけではない、叱咤激励してくれた女性たち、私は彼らや彼女たちから常識という宝物を頂いたのである。
ところがそれに対して果たして恩返しをしたであろうか、そう考えると自分の至らなさを反省せざるを得ない、我決して恩知らずにあらず !
黄昏の坂道は、平穏に在らず、人の助けを借りて歩む亀の如し !
「潔さ」 私の交友関係者の良さは、物事に関して「清い」 事だった。
「男だね! さすが女だね!」
振り返る先に、目尻を濡らした男女がいる、「また会いたい、・・・。
「元気! 変わった事はない?」
故郷の師匠から電話をいただいた、この師匠との二十歳の出会いが私の人生を決めた。
それまで人見知りの引込み思案! コンプレックスの塊り、私を表す代名詞だった。
ひとに、特に女性にモテたことがない、その私が師匠の豪放磊落と明るさをもらって世界が一変した。
師匠を始め奥さん、長女、長男に至るまで「Yちゃん!」 と呼んでもらう、
これほどの果報はない。
人との出会いの不思議さと運命の綾、大切に預かっています、感謝ですね。
運命の綾 !?