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人生, 友情

講釈タレ

講釈タレ

「お前はへ理屈をこねる奴じゃの~ !」何でも知ったかぶりで口を挟むA君に怖い先輩が声を荒げた。

気弱な私は思わず首をすくめた「クワバラ、クワバラ !」遠い昔のわんぱく達の一場面、海に面した故郷の蜜柑選果場横の広場、その前に我が家はあった。

Aと私は気がついたら隣り合わせに住んでいた、竹馬の友の同級生、それ以来今に至るも共に命を永らえている。

「A! 「Y!」 と呼び捨てで呼び合っている。

こちらは兄弟姉妹多数の中の要らん子、彼は妹が1人だけの御坊ちゃま。

おばちゃん(Aの母)の兄がアメリカに居て、当時のお菓子類がわんさと来る恵まれた環境にいた。

それだけ優越感に浸っていた分だけ先輩の妬みを買っていたのだろう、ある意味生き方の下手な良き友であった。

現在、松山近郊で住む私の周りには結構Aのような人間はいるが、良くしたもので幼少の頃から慣らされて来た私は免疫が出来た事もあって順応出来たのである。

嫌なこと悪いことでも解釈の仕方によってはプラスに変えることが出来るの典型だったと思う。 

Aは田舎の高校に進み、3年の時にはヤンチャな先輩として後輩達に君臨した、卒業後はある組織に就職して優雅な組織人として晩節を全うする。

現在は優良農家の家長として良き伴侶と余生を共にしている。

友との固執、他人との摩擦、幾度か岐路に立ったが、私が同席の場合は仲裁人として彼を擁護して事なきを得た。

青春は無鉄砲な奴が良い思いをして、真面目な者が下手を売る !  

「お前はへ理屈をこねる奴じゃの~ !」何でも知ったかぶりで

口を挟むA君に怖い先輩が声を荒げた。

ズバズバものを言う性格は、昔のままである、彼にとって良い人生だったのではないか。

小憎らしい奴だが憎めない竹馬の友 A!「元気でいろよ!」

講釈タレ   !?

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