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行政書士

貴方は何者なの ?

役所から指摘を受けた補正書類が出来上がった、
昨夜は午前3時に床に入った、バタンキュ-、
早朝CCが恒例になった起きなさいと呼びに来た。

まず「CCちゃん散歩だよ、おしっこするかい?」
頭を撫でながら囁きかけると・・・
尻尾を大きく振りながら口元にチュ-をしてくれた。

散歩がことのほかうれしいお嬢さまである。

家から数十メ-トル下がったところの河川敷測道へ、
此処へ行くのがうれしくて仕方が無い、
時々散歩道を変えることはあるが ?

隣のMMちゃんとばったり出会う、
昨日はお姉ちゃん、今日は優しいお母さんと一緒、

CCちゃんのお父さんが大好きだと態度で示して
くれる 可愛い美人のワンちゃん MMちゃん。

家のCCが居ない時は、お尻を向けておしっこする、
仰向けに寝て、好きにしてよと甘えてくれる、

可笑しなもので家のCCが一緒だと遠慮をするのか
少し離れて見上げている・・・

やはり犬でも微妙な立場を自覚しているのでしょうか?
いじらしいじゃありませんか、

近くにBちゃんという中型の洋犬が居る、
自分のお父さんとお母さん以外の人にはなつかないと言う
犬である、

ところが私には後ろを向けて甘えてくる、
これにはお母さん、驚きらしい ?

「家の主人にも見せない甘え方、何故なんでしょう?」
 出会う度に不思議がる、私と犬の相性が良いのでしょう。

役所へ出向いて2件の補正書類の提出を済ませた、
その後は一路山越えである、
数億円の事業予算の申請手続きのお手伝いである。

数十億事業予算の手続きは同僚A先生の協力の下提出済み、
後は、11月の許可を待つばかり。
1時間有余のドライブが開放感に浸るストレス解消となる、

若い四代目社長、目の輝きが違う、
広い応接間での語らいが楽しい、仕事半分世間話半分、
一時間があっという間に過ぎた、多額の着手金を頂いて
帰る。

夕方までには未だ時間が有る、その街の特産品売り場を
見て回る、

古い暖簾の商店が経営する市場に入った、
目当てのいちぢくは売り切れてなかったが、代わりに別の
果物を買った。

レジの奥さんの近くに白い雑種犬がいる、少しおどおど
しているので奥さんに聞いて見た、

保険所に捕まって殺処分直前の捨て犬だったらしいが
優しいお母さんにめぐり合ったのが幸せの始まり ?
広い市場の裏の畑で寝泊りしているという。

「ご飯は朝夕二回やっています ここから離れませんよ」
心温まる話を聞かせてもらった、そのお礼に美味しそうな
おはぎと他の果物を追加購入した。

私は、犬と猫の話に弱い、
三つ子の魂なんとやら、 動物愛護は私の生きがい、
「名前は何と言いますの ?」  私の問いに・・・
「小雪ちゃん・・・」
お母さんはうれしそうに答えられました。

懐かしい名前、
知人の妹にして私の縁戚に繋がる乙女の名前だった。

帰り際、私は小雪ちゃんに声をかけた・・・
「小雪ちゃん良かったね、優しいお母さんに出会って」

私を振り向き振り向きしながら小雪ちゃんはその場から
離れた、

「私の名前を知っているおじさん、貴方は何者なの?」

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