時代の波に消えた愛しき人 その名は 姐さん
私は時折一服つくと過去にすれ違った人々を思い出す、
鼻がキュンとなる哀愁 ! 絵も言えぬ懐かしさ ?
私がまだ若い頃の話である。
その町に知らぬ者のいない男顔負けの女傑がいた、
女剣劇のスターを思わせる美形、キッとなると男達は
震え上がった。
「マスター ! 良い加減にせいよ ? オトシマエをつけ
ようと思えば出来るが、おまえは内のと仲が良いから、
まあ良いけどの !」
その町で若い者が羨望の眼差しで後ろ姿を追ったT兄こと
K・T両脇に黒背広二人を従えたT兄が少し険しい口調で
私に発っした!
しかし、その目は悪戯混じりの優しい目をしていたのを
私は見逃さない、「そんなことないでしょう ?」
私は、笑って答えた。
両隣のふたりさんは、黙って愛想笑いをしていた、
私が30を少し出たばかり、夜の仕事にいそしんでいた頃、
些か向う意気が残っていた年頃のことである。
港町の夜の帝王、繁華街を取り仕切った男伊達K・T
極真時代の芦原英幸さんと喫茶店でお茶を飲んでいた時
そばに来て「芦原!」と呼び捨てにした男である。
その彼が強面二人を連れて店にやって来た時の様子である。
彼、T兄の女房は夜の経営者達に頼りにされていた、
酔客が店に絡んでくる、怖さ知らずの客が狼藉を働く、
その店からT兄の居所に連絡が入る、男衆が居ないと女房が
代わりに乗り込んでいく、それだけで揉め事は治まった。
強面さん達は、特に経営者が若いと何かと品定めをする、
初めに脅し、すかし、持ち上げる、経営者の心構えを試す !
私も何度か試験を受けた、金の無心は日常茶飯事、そこで
弱さを見せると、以後たかられる事になる !
私の信念は、とことん頭をさげる、しかし、利用されない、
理不尽な要求はきっぱり断る、その物腰の加減が難しい。
プライドのある兄さん達である、自尊心を尊重しながらも!
丁重にお断りする、私の場合は不思議な事に彼らは二度と
要求することはなかった。
その中の何人かが、その理由の一端を後日語ってくれた、
穏やかに頭をさげるのだがその所作に意志の強さを感じる、
! 「何か違う!」
そのように彼らは解釈していたようである。
T兄の姐さんと私は妙にウマが合った、T兄の実妹を連れて
来た時でも、姐さんの前でその妹に私は冗談を言って冷や
かした、 「デートする ?」
「T兄ちゃんの妹だと分かると他の男は尻込みするのに
マスターだけは堂々と口説く ?」
2人は顔を見合わせて呆れ返った。
彼女達とのあの日、あの頃の想い出が懐かしい、どうして
いる事やら、幸せな人生であって欲しいものである。
私は姉さんの事で胸の痛む後悔がある、その人の辛い時期、
胸のうちを労わる術を持ち合わせていなかった、消えない、
消せない後悔、それは死ぬまで続くに違いない。
青春は無鉄砲にして無邪気である !
武道多聞さんよりお誘いを受けた食事会が迫って来た、
道真会館の久保先生と先日打ち合わせをしたばかりである。
私と青春時代を共有する先生方との逢瀬ほど楽しく嬉しい
ことはない、
港町のあの日が鮮やかに蘇る、芦原道場が追憶の彼方に
浮かんで見える。
押忍
Sさんお疲れ様です。
ブログのリニューアルでしたか。
11日は接続出来ず翌日は接続出来ましたが書式が変わっておりました。
更新もなかったのでもしやインフルエンザでは等と気にかかっておりました。
御健勝なりよりです。
食事会。楽しみにしております。
押忍
食事会を楽しみにしています、
今月は仕事が詰んでしまって今まで書類と格闘でした。
武道多聞さんのメ-ル今ようやく気がついたところです。
ブログの模様替え、今流に言うとリニューアル、
機械オンチの私は全て人任せ、だから更新さえやり方が
分からなかったのです。
近日どなた様からコメントを頂いておりますが、
日本語しか話せない分からない私には、外国語のコメントを
頂いてもさっぱり理解できないため失礼とは思いますが
紹介は遠慮しております。
勝手とは思いますが、どうか日本語でお願い致します。