旅立ちの唄 日本よ栄光あれ
空模様が怪しくなって来た、雨になるのだろう、目当ての喫茶店に入る、大事な会合の予約である。
昼時を過ぎてそれでも客足は8分がた残っていた、ほとんどご婦人方である。
久しぶりにこの店にやって来たが店長は相変わらず腰低く丁重に迎えてくれた、用件を伝えると爽やかな笑顔を見せてくれました、嬉しいですね。
昨日も同志と久しぶりにお茶を囲んだが、後わずかでリタイアかと伝えて後をお願いする、仕事中倒れる事が最善の引退式だと伝えた。
後輩達には嫌な先輩だった、女性軍には苦手もあって歯切れの悪いお人だったと指摘されるに違いない、女性の扱いには結婚生活も含めて最後まで不器用だった。
男同士のおまえと俺「押忍!」が一番性に合っていた。
友人知人が先に旅立って、その都度寂しさ侘しさがつのる、それでも残された友のことを思うと踏ん張って気弱になった友を支えて来た。
もう人のために尽くすのもこの辺りで良いだろう、後は家族、縁ある人のために余力を残しておきたい。
感謝を表すには具体的な形がいる、それを済ませてから先に逝った友を追いかけよう。
この予約は、大事な縁結びの千秋楽、男女の縁結びの仕事納め、話がまとまることを願ってその日を迎える。
マスターの真心こもった美味しいコーヒーをご賞味して店を後にした。
足を向けたのは自宅に近い河川敷公園、私の随一の憩いの場所である、喜怒哀楽のたび、心を和ませてくれた。
野鳥の鳴き声、耳に余韻を残す虫の声、自然の営みが人間社会を暗示する、「今を大切に」 問いかけている。
これからは、足元だけを見ていたのではダメだよ ?世界を見ることです、国民性の違いに気付いてください。
新しい首相、総理大臣が誕生する、日本国に栄光あれ !?