そのウソほんと
私のような貧しい田舎育ちは群雄割拠の都会育ちと違って嘘をつけない素朴な人生を歩んで来た。
ところが、この数年を振り返ってみるとあることに気がつく、以前同僚から聞かされていたことだが、東京の大学生活を送った彼は「Sさん!都会の人間は我々の考えられない性格をしている、平気で約束を覆す !」
多数の都会人のために、あくまでも特別な例だと解釈して聞いたが、その時の彼のあきれ顔が今、私の周囲の現実問題として浮上している。
平気で嘘をつく人間の蔓延である、攻撃相手が発した言葉を勝手に作り変えて相手を貶める作法である、どこかの先生方の愚行を踏襲するかのように。
政治の劣化を真似るように「悪貨良貨を駆逐する」全くそれである。
聞かされた善人は見事騙される、少々世間ずれした者は「またか ! 又、悪口か ?」と苦笑いしている、そして私に告げ口に及ぶのである。
そうかい ! 私にはお世辞を言っているのに、陰に回ると悪口か、困ったことよ。
と騙されている、騙されている振りをする、変な話である、歯牙にも掛けない大人はどれほどいるか ?
そんな狭い了見で天下が取れるか、ひとりふたりは騙されても多数は騙すことはできんぞ ? その小心が身を滅ぼすぞ、今にわかる !
数を頼りに応援しょうと思っても、いらぬ喧嘩を吹っかけたんでは応援頼むに頼めまいが ? 少し冷静になれば分かるはずなのに、残念だね !
そういうところで一歩も二歩も置くことに決めた、争いの渦に巻き込まれないならそれがいい! 気楽で良い。嘘も方便に止めよ。
そして彼らのために気になるのは、いつも嘘をついていたら、本当は何だったのか、こんがらかって頭の整理がつくのかなと言うことである。
妻子供、身内にまでは嘘はつくまいが、もしつくならそれは救いがたい非常識の範疇ではないか、大丈夫かいな、お前さんよ~ !
その嘘ほんと ! その話ホント・・まさかウソ !?