陽のあたる坂道 ようこそ
少し寒めの雨が軒を濡らす、遠慮気味に音を忍ばせる、何を気遣いするのか自然の猛威を詫びるように控えめに降っている。
人間を苦しめるあの猛々しい風雨がまるで嘘のように控えめに落ちて来る、これが同じ雨なのか戸惑う。
組織の混乱が過ぎ去って本来の仕事が手ぐすね引く !勿体ないほどの依頼仕事が重なって、この6月は身動きが取れない、数件は親しい同業者に協力を依頼した。
先日、数名で食事会を催した、私は車で参加したのでいつものように「ノンアルコール」である。
帰りの夜風が爽やかである、結果と論評は語らない、運命論者の良いところ、悪いことがあれば良いこともある、成るように成るさ! 善悪は交互に巡りくる。
苦労の連続は苦にならない、肝心な時に勝利を呼び込む事が出来れば由とする。
身近な人間の健康風評が気になるところだが、なんと我が身の変調が発生した、人ごとではなくなったのである、しかし、それも許容範囲、親しい主治医の診察にゆだねる。
「私の命預けます!」つねづね私の公言に苦笑いの院長先生「預けると言われましても困ります。」本音はそんなところ。
このように「頼みますよ!」と言える人が居ると本人の負担は軽減する、口から想いを吐くことで腹のツカエが軽くなること、経験者はお分かりでしょう。
だから「良き友を持ちなさい!」と先人が言うのです、お分かりでしょう !
私にはそんな人が何人もいるのです、人の為に苦労を厭わない生き方をすると、いつか我が身を助けてくれるのです。
ガンの宣告、精神を圧迫する生と死の葛藤 ! 側には常に助言者がいた、そして生還への伴走者になってくださったのである、
多分、陰では ( しぶとい男だ Sさんは!) と呆れているだろう。
黄昏の坂道、残された日々の哀歌(エレジー) 否 (讃歌 !)
多くの理解者に恵まれて私の千秋楽の舞台は整えられている。
どんでん返しの脚本に観衆は声を上げるだろう、まさか !Sがその後継者が主役の舞台に上がるとは。
「奢る平家ひさしからずや!」歴史は繰り返す、因果応報 !
陽のあたる坂道へようこそ !?