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人生

勇気を出すと 貧乏神と福の神が入れ替わるよ

私の今年の年賀状はメ-ルアドレスを大きく筆太に入れさせてもらいました、あれは3・3・かぶ島会
の (小中学校の同級会) 九州旅行のことでした。

私達が羨望の的で見上げた手の届かないお嬢様 Aちゃんが始めて参加した旅行でした、東京在住の
彼女は生まれてこの方、苦労知らずの乳母日傘の女性だとばかり思っていたのです。

仔細は省略しますが彼女には人に言えない悩みと苦しみがあったのです、苦労と言う字を知らない、
いや縁さえない幸せに包まれた人だとばかり思っていましたが、そんな彼女にも苦労と言う現実が
あったのです。

実は今日私は思い切って彼女に手紙と私のブログをダウンロ-ド して送りました、九州旅行の時ある
女性の同級生が「SさんAちゃんにメ-ルを出して、励ましてあげて !」と言われていたのです、
しかし、私は彼女からメ-ルが来るまでは出さないと決めていたのです、ご主人への配慮でした。

あれから随分日数が経ってしまいました今年の年賀状には高齢で孫の子守は大変ですと手書きされて
いました、
私にとっての彼女は大きな病院で白衣を羽織って部下を指図する溌剌とした若き彼女の印象しか
ないのです、
改めて彼女の年賀状で我々の年齢を再認識した次第でした、時間が限られているのです。

私の周囲では小中・高校の同級生が病気に倒れそして寿命の終わりを迎えて旅立つ人が増えました。
現在も数名不自由な身体で家族に負担をかけているのが現状です。

(せめて自分だけでも友の分まで空元気でもいいから励ましてやろう!) 私は心にそう決めました。
そんな時、東京のAちゃんの事が思い出されたのです、彼女へは電話が出来ない、メ-ルが意思を
伝える唯一つの手段なのです、そして思い切って手紙を投函したのです。

日頃お世話になっている用具メ-カ-の営業U君に「昼食でも一緒にどう?」と誘いました、
友達の焼肉店で落ち合い食事、「Sさん元気ですね!」 その席での彼の驚きの言葉でした。

明るさと元気を表すことは周囲に仕合わせを振り撒くこと、生きる力を伝えること、言霊の効能。
郵便局の職員さんとの会話、「東京に届くのは明後日でしょうか ?」私の問いかけに「混雑している
ようですので遅れるかもしれませんね?」申し訳無さそうに答える、「よろしくお願いします・・」
私の気遣いの言葉で、彼から笑顔が返って来た。

東京は想い出の地、「Aちゃん、もう少し待ってよ! 元気を届けるからね!」
苦労と言う字は「苦しむ人を労わってあげる」 私が解釈した意味、だから私は手助けする。

胸塞ぐ人が居るなら寄っといで、勇気を出して胸を開けると 貧乏神と福の神が入れ替わるよ、
さあ! 勇気を出して。

   「Sさん、どうしてそんなに人のために尽くすの ?」
     そう言って不思議がる人が居る、

   「そうですね、私の父母はこの世で苦労ばかりして良いことなくあの世に行きました、
    だからせめて倅の私が人に尽くすことで徳を積む、そうすることが父母への功徳になる、
    少しでもあの世で父母が報われるならこれ以上の親孝行はありません。」

   「幸福の順番、早く来たいと思いませんか ?」 
     そう聞く人も居る。

   「この世で報われなくても構いません、亡き父母が報われるなら、私はあの世で最後で
    いいですよ!」

   「もしも、順番が来なかったらどうします ?」
     少し嫌味で言う人が居た。

   「その時は、それが私の運命ならいいじゃないかと納得します。」

   「う~ん!」 
     その人は、呆れ顔で去って行った。

 12年、癌の手術から12年経ちました、
死んだはずの命が沢山の人々のお陰で救われました、癌病棟から生還した、これ以上
望むものはありません、私の人生は良い人生でした、家族には苦労掛けましたけどね。

 

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