四国八十八箇所参拝
大病を患い手術をして後始めた四国八十八箇所参拝で
したが、今日無事最後の2ケ寺を回ることが出来ました。
ちょうど梅雨空も成就に花を添えるようにその時間だけ
雨が降りませんでした。
第四十六番札所浄瑠璃寺と第四十七番札所八坂寺でした、
参拝客も少な目で境内の草花が雨に濡れてしっとり佇んで
いました。
雪景色で参拝したことも、暑い日差しの下 回ったことも
過ぎてしまえば懐かしい思い出になりました。
参拝客との挨拶・・・
今日で、この八坂寺で八十八箇所全て回りました、後は
高野山に行くことです、
私の挨拶に壮年の男性は、私は高野山へお参りしたばかり
です と答えられました。
この方を始め、般若心経を熱心に唱えられる親子連れや
夫婦、さまざまな人々の一端を見ることの出来る参拝は
人生の縮図である。
帰り道、路肩に並ぶ小さな店舗で、旬なトマトを購入した、
150円と100円、農家の主婦が畑の傍で売っていた。
ここにも、お寺さんと共に参拝客を迎える市井の人々の
暮らしが有る、農家の出身の私は、今日本が置かれている
TPP問題を身近に見て複雑な感慨に捉われている。
自由化にともなう黒船来襲に依る農業壊滅への不安と国民
多数の損得を考えてのジレンマ ? 頭を抱えている。
軍事力による脅威と農産物自由化による国産品壊滅の恐れ
どちらにしても日本の前途は暗雲漂う雲行きである。
せめてひと時の安らぎを、神社仏閣参拝に見つけるのも
庶民のささやかな息抜きである。
参拝と路上店舗での買い物を終え、ガソリスタンドでの
給油を済ませると、やんでいた雨がにわかに降り始めた、
河川の濁流が水嵩を増して下流に向かう、その土手の上に
黒い小さな生き物が見える、雨に打たれた子犬が3匹悲しげな
鳴き声を発していた。
・・・・・・・
四国八十八箇所 思い出の中の足跡を辿ってみたい。
人生とは、生きるとは、次の世への準備、だったら何を為すべきか。