過去を見れば未来が見える、
人の癖というやつは大きく変わるものではない。
彼は後継者をどうしたか ? 誰を指名したか ?
見えて来るではありませんか、
あなたの後継者の目は残念だがありません !
後ろからバッサリと闇討ちする者は選ばない、
野心の塊、そんなお前さんを選ぶ筈がない。
後継者レースから見事転落、じゃあどうするか?
自分で考えることです、しかし、歴史は繰り返す、
可能性があれば、トップの歩んだ道を辿ればいい。
そういう事で馬鹿正直に根掘り葉掘り聞き出した
頓馬がいる、
「おいどうした、妙に社長の事をしつこく聞き出し
たが、何があったのかね ?」
人事課の某課長が部下に声をかけた。
瞬く間にその噂は広まって行った、
社長の元にも噂が届いたのである「なんだい ?」
ところが社長ひとつだけ気になることが有った?
( もしかしてあの事がバレたのかな ? )
それは、誰にも知られたくない秘め事、内緒話 !
その相手とは温泉郷の奥座敷クラブMの売れっ子
ホステスA嬢、たった一度の夢物語、これが問題と
なる、当人は知る由もない。
世間でよく耳にする「美人局」 私の知人がこれに
引っかかった、運良く切り抜けたが、危うくクリ
からモンモンさんが乗り込んで来るところだった。
「女は怖いぞー! その筋の男は尚怖い ! 二度と
行くもんじゃない、私が冗談を言う度に彼は身を
竦める、思い出すのも煩わしいと、ごめんよ !
社長と頓馬がリンクする時がやって来る、思いがけ
ない舞台が用意されて、頓馬の開運、エレベーター
最上階 ( 社長室 ) オーライに乗車して。
後々、会社の歴史に刻まれる逸話となる、
左遷直行便と思いきや一転社長救助の立役者となる。
この下りは、いづれ又、