広告
日常生活

友よ かけがえのない友よ

久しぶりに友を訪ねた、

不自由な身体を子息に支えられて椅子に腰を下ろした、

私とは歳が離れているが地元の有名高校から関西の
有名大学を卒業した人格者である。

難病の身を呪いもせずに日々闘っている、

父を亡くして、つい先ごろ最愛の母を見送ったばかり、
もつれる言葉だったが喪主の挨拶を立派にやり遂げた。

話は長きに及んだ、
あの世を信じる私にその意味を問うてきた、

母の死は生きる望みさえ失いかける程の衝撃を与えて
いたのである。

私の持論を開陳した
それは全て父母への感謝と親孝行に尽きる話である。

貧しかったが人様に尽くした父母の人生
親孝行が出来なかった愚息のあの世の父母に送る願い、

実現するためには死後の世界が必要なのである。
彼は、Sさんの涙を始めて見ましたと驚嘆した。

あなたには父母の分まで長生きして遣り残した勤めを
果たす義務があるのですよと伝えた。

此処に来るにはまだ早い、帰れ! と叱責されて生き
返った知人や可愛い後輩の三途の川での経緯を話して
聞かせた。

彼と同じ病気の友が居る

この友は担当医師と薬が良い効果をもたらせて不自由
なく元気な毎日を送っている。

別れに際して顔を出した奥さんの前で彼の両の手を握った
つめたく痩せた手だった、私は包み込むように握った。

Sさん元気に居てよ、我が身の不幸を嘆かないで私の目を
見つめながら彼は言った。

彼が一生懸命作った米が土産にもたらされた、有難うね。

どんなにお金があっても、健康に勝る財産はない、

ただ彼のために喜ぶべきは、親思いの息子3人に恵まれた
ことである、そして最愛の妻が傍に居る。

よかった、Sさんに逢えてよかった・・・
涙の滲む 言葉に見送られて、彼の家をあとにした。

人生とは先の見えない航海、
水先案内人は、いますか ?

利害関係にとらわれない人間関係の構築が大事です。

一夜明けた朝
私のブログに、忘れることの出来ないご婦人からコメントを
頂いた、

さざ波 様
私の荒ぶれた心を静めてくださる女神 様

人の世は、行きつ戻りつ、繰り返す、投げたらあかんよ、
最後まで、同じ歩む人生ならば、笑って暮らそう 陽気にね。

笑う角には 福来る。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告