雨上がりの青空、湿った梅雨の澱んだ天気、犬を連れて散歩に出る頃には雨雲が白い雲に変わっていた。
その合間から覗く青空の何と清々しいことか、やはり私たちには空は晴れてる方が良い、生きてる証だものね !
車の座席に座って一杯のコーヒーで喉を潤す !
空が呼んでいる ?
「家に閉じこもらないで外に出ておいでよ !」天気の神様が打ち萎れた閉じこもり達に声を掛ける・・・!
「心を開きなよ ! 自然が呼んでるよ、世界は君達が思う以上に選択肢があるからね !」
そうして目覚めたのがこの私だったのである。
外に心が開くことで新たな出逢いと人生が有る!雲を押しのけて青空が更に広がってきた、その絶妙なバランスにしばし見とれていた。
重信川河川敷南側土手下に愛媛県花木センターがある、私は、土手沿いの道の離合場所に車を止めている。
雲と青空、降り続いた雨を集めて清流が轟音を轟かせて下流に向かっている、絵も言えぬアンサンブルに我を忘れていた。
いつもの景色、普段通りの生業、それなのに何故か心が惹きつけられる、「空の青さよ ❗️」
時に私はYouTubeで、航空関連の動画を見ることがある、操縦席から見る雲海、滑るように飛ぶ旅客機の醍醐味は世知辛い現実からの逃避でもある。
目の眩む宇宙の壮大さ、果敢にそしてひたむきに挑むはやぶさ2の姿を重ねていると、城達也氏のナレーションによる、ジェットストリームの世界に入っていく、それは、私の憧れだった。
その時、ふっと頭に閃くものがある、雲の上は毎日が青空、汚れなき宇宙、実際は人間の想像を越えた世界。
それは、井の中の蛙に匹敵する「雲の下にうごめく虫達の世界」人間界の限界を示している、
「心を解き放せ !人間達よ !」神の声が聞こえてくる。
突然、金属音が耳をつんざく、架橋工事の重機の音だ、助手席で安眠を貪っていた姫がムクッと起き上がって来た。
帰りの時間がそこに来ていた !?