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事件

世界はどこへ 愛犬C C

世界はどへ行く

昨夜の雨は我が家族にとって格別な雨になった。

親しい土地家屋調査士と家から20分程離れた馴染みの喫茶店で待ち合わせした、それが午後4時、1時間余り打ち合わせと談笑に費やした。

喫茶店を出ると相変わらず雨が降っている、犬のトイレが済んでいないので、雨傘、懐中電灯持参で土手沿いの道に降りた。

不幸は予期せぬ先に待っていた、アスファルトの両脇はつい先日、国交省により土手の下までキレイに刈られ ていた。

まさか11月、それもキレイな道沿いに、魔物が潜んでいるとはお釈迦様でもお知りにならない、大小の用を済ませた時、CCに異変が起きた、突然「ぎゃあ!」と!絶叫した  !

(なんだ ?)  野良犬の襲撃かと一瞬思ったが、足元に見えるのは茶褐色、頭の三角状の親指大のマムシ(当地ではハメと呼ぶ) がとぐろを巻いていた。

手に持つのは小型のスコップと雨傘、雨傘を開いたまま叩くも効果なし、2m脇の車に積んでいる鎌を手にした時には、既に奴は 河原へ消えていた。

普通犬は「キャン!」と悲鳴をあげるものだが今回だけは「ぎゃあ !」だった、それだけ犬にとっては予測不能、不意打ちの恐怖の伴うものだったのだろう。

その後が大変である、静かな雨の土曜日が、一瞬のうちに修羅場に変わった、急いで家に帰ると、口の周りを2ヶ所程噛まれていることに気がついた、血も出ていた。

手当たり次第に動物病院へ電話かけるも皆不在、友人知人にも助けを求める、みなさん経験なし、それでも手分けして動物病院一覧表を手に入れてくれた。

懇意な院長先生に助けを求めるも「ウチは人間相手なので動物は分からない!」との返答。それゃそうだ、無理もない  !

助けの神が現れるから物事は諦めてはならない、ただ一軒留守電へ吹き込みができた、その数分後、馴染みのペットクリニックの院長先生から!電話がかかってきた、事情をかいつまんで説明する。

ありがたいことに、「犬を連れてこれますか  ?」との言葉、急いで車を走らせるとクリニックの玄関が開かれて赤々と電気が灯っていた、院長先生既にスタンバイされていたのである。

苦しい時の神頼み、善意の向こうに助け有り、人の情けが身にしみる。

嬉しい土曜日のはずが、アメリカのトランプ大統領と共に泣ける夜になった。

だが、人は決して諦めてはならない、天の助けという諺もある、

「本当は人間がマムシに噛まれるところだったのに、犬のCCが代わりに噛まれてくれたのよ ! 」 なるほど、そうだね。そうかもね !

トランプ大統領へのオマージュは我が家のCCにも言えそうだ、晴れ間を見せる日曜日、1日遅れの嬉しい曜日に変わった、感謝です !

我が家の愛犬が痛みに耐えて動きはじめた「C Cちゃん大好きだよ。」

協力いただいた皆様、ありがとうございました。             !?

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