逆説 公務員アラカルト
各役所の人事異動から約2ヶ月が過ぎた、その中で私が一番嬉しかったのが苦楽を共にして気長に助言してくれた県のある部門の課長である。
移動の初日、朝一番にお祝いの電話を入れて喜んだものである、逢いたいと気が早やっていたが昨日移動後初めて訪ねた、部下の係長の案件の打ち合わせに出向いたのである、課長は奥で慣れない椅子に腰を下ろしていた。
係長との打ち合わせに時間がかかったので、黙って帰ろうかと考えたが声をかけることにした、係長が呼んでくれて奥から満面の新人課長が出て来た、
この人の偉いところは通常であれば「ダメですね?」で終わりの案件でも真摯に相談に乗ってくれたことである、勿論法律に即した対応をすることは言うまでもない、自ら本庁に掛け合って方向性を示してくれたことである。
情があって尚且つ決断のできる有能な公務員だと言うことである、さらに能力のある上司に使えるなら将来楽しみな人物だということである。
この課長が係長の時の前任者が本庁の偉いさんとして戻って来た、この方も親身に相談に乗ってくれた職員だった、言うに言えない人間の情、ほのぼのとしたその対応に私は感激したものである、折を見て逢いに行きたいと思っている。
そして、一昨日、昨日と今日は硬い公務員、調査士、測量事務所の経営者、建設会社の2代目、それぞれと楽しいお茶会を繰り返した、私の歳を考えて人付き合いのバトンタッチ、リレーを心がけ始めたという訳である。
「S先生 ! そう言わないで元気でいて下さいよ !」
「Sさん、無理をしないでよ !」息子でも言わない優しい言葉をかけてくれる、有難い !
今回の移動は、県市町村通じて目をかけた面々が新しいポストに就いた、男冥利に尽きる、ガミガミ言わなくなるはずである、民間に働く人間に比べて世渡りは下手だが公務員は裏表が少ない、まず悪口、陰口を叩かない、先日触れた組織の人間たちに言いたい !
男はどうあるべきか ? 愚痴を振りまくほど男の値打ちが下がる、その世界が狭くなる、そのうち居場所がなくなるぞ ! 今日のお茶会で出た話、文系と理系の男の品定め ?
それと男女合わせて、サドとマゾの比較論 !
相方も思わず顔をしかめた、「それは僕だ、ナルホド !」自覚があるようである、
サドには気をつけよう、そんな女房を持つと、裏切られて追い出されるぞ !
熟年離婚の成れの果て、「お前さんところはどうだい ?」
結婚当初は亭主関白だったのに今ではもうかかあ天下 ! その端境は子供が出来る時を境に顕著になる、げに女房は強くてオソロシイ !
公務員アラカルト、私にとって有難い人々である、血も涙もある、通い合う情けもある。
日本人で良かった !?