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友情

思い出の卒業生と 年季の入った同級生

役所の打ち合わせを済ませて駐車場に出た時その電話はかかってきた。

「Sさんですか? A税理事務所のBです。」

杉の子学園の優等生、私がいつも幸せを祈っているCちゃんの息子である、
税理士資格を取って師匠の元で研鑽している、そして去年暮れパパになった。

税理士資格のお祝いである高額な仕事を紹介している、その手続きが終わって
報酬も振り込んでもらったという報告だった。

「ご苦労さん、お世話になりました」その後はお母さんに係わる雑談を交わした、
今年の年末までには、学園卒業生が経営する故郷の居酒屋でB君のお母さん達と
役所の部長、課長連中と盃を交わしたいと願っている、その話をして別れた。

彼の父は、東京六大学のK応大学を出て最大手の証券会社で敏腕営業マンとして
将来を期待されていたが、祖父の事業を継ぐため帰郷し事業の拡大を計っていた
が若くして病に倒れて帰らぬ人になった。

その後の母と子の苦労は涙なくし語れない、会話の途中ついほろりと来た、
「歳を取ったら涙もろくなってね」 私の言葉にB君も言葉に詰まっていた。

どうしても12月には帰郷して、卒業生の居酒屋で再会の祝杯をあげたい、
「お母さんも、Dおばちゃんも呼ぶからね・・・」Dおばちゃんとはお母さんの
唯一の理解者にして先輩、このDちゃんなくしてCちゃんの今日はない。

女性同士の友情には素晴らしい物語が織り成されている、宝玉の涙の物語、
私は、その歩みを彼女達とのお茶会で聞かされている、「よく頑張った !」

「悪には強いが情けにゃ弱い、Sを泣かすにゃ (殺すにゃ) 刃物は要らぬ浪花節
でも聞かせりゃいい」 とんだ、例えがあったものよ ? まあ、いいか !

私の携帯電話は毎晩時間を掛けて充電が必要である、それだけ所要の電話が多い
個人的には、余り使うことはない。

同級生で唯一の校長先生を務めたEちゃんに電話を入れる、数年前にご主人を
失くして本人も看病疲れから身体を痛めて養生している。

男の同級生で激励会を予定している、彼女の自宅近くに私の懇意な経営者の
喫茶店が出来ているので、そこで近日集まることになった。

若い頃は、羨望の眼差しで男性陣を悩ませた女性である、気立ての優しい人だった、
娘さんの家族と二世帯住宅で日々暮らしている。

穏やかな余生でありますように、再会を心待ちしたい。

彼女の身体を案じる友が居る、早速その模様を伝えてやった、「有難う・・・」
彼自身もある病気持ちだが、今日はいやに元気がいい、薬の効果で全快したと
主治医から告げられたと言う、奇跡に近い朗報である。

再会の喫茶店は、季節はずれの桜が咲くのではないか、「おおい! 同級生諸君!
ふるさとから、わしも わしも 出席したいと 声が挙がってきたそうな ?
まとめて面倒見るか、・・・「ほんまかいな・・・??」

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