類は類を呼ぶ 類は友を呼ぶ
私は子供の頃から人を頼らない子供だった。
乳飲み子の頃、母の背中に背負われていても
黙ってきょろきょろする子供だったという。
姉が母に代わって町の医院へ連れて行ってくれた事がある、
「今日は、たくさん魚が取れたんよ・・・」 小さな私が
先生に話しかけたそうである、
「そうかい、そんなにたくさん取れたのかい、良かったね」
そういうと先生は、私に何か良いものをくれたそうである。
姉が家に帰っての話だそうだが ?
「あの気難しい先生が、ニコニコ笑って話を聞いてくれた
珍しい事があるものよ ?」 不思議がったそうである。
今夜も忘年会、楽しいモツ鍋で祝杯を挙げる、どんな宴席に
なることやら、楽しみである。
少し間をおいて、しゃぶしゃぶとすき焼きでの忘年会、これは
毎年恒例の竹馬の友の忘年会、カラオケに繰り出しての宴会と
なる、どんな歌のレパ-トリ-が増えていることやら。
「Sさん! 頼みます、お願いします!」 今 現在いろんな
事情で縋る人が居る、就職の件で有ったり、縁談であったり
はたまた借金の依頼でもあったり多種多様、それが良いことか
悪いことかは、私の黄昏の時間が決めることになる。
良いのも来れば悪いのも来る、それを良くも悪くもするのは即
私の甲斐性、判断を誤ると怪我をする、真っ当に行けば閻魔様が
褒めてくださる。
「よう、為にならぬことで人助けをしたな、褒めて使わす・・・」
閻魔様の強面が緩むかも知れぬぞえ ?
さて、どう出るか ?
私の真摯な姿に、人肌脱ごうかと言う経営者が居る、
当に駄目だと烙印を押しているのだが、Sに免じて最後のチャンスを
与えてやろう、辛勝なお心で助け舟を出していただいた。
以心伝心で、心は愛媛だが、身は大阪にある、
「白州に出ませい、弁明の機会を与えて使わそう !」
生き方の下手な人が私は気になる、口八丁手八丁の反対、悪気がない
のだが上手がいえない、コミュニケ-ションが取れない人だと指摘された。
サテ? お白州で、素直に答える事ができようか ?
遠山左衛門尉景元(とおやま・さえもんのじょう・かげもと)
「通称 遠山の金さんこと金四郎」は、そう何処にでも居るものではないぞ。
「類は友を呼ぶ」
せっかくのチャンスだ、勇気を出して自らの手で掴め! 笑顔を忘れるな。