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行政書士

南の空に陽が昇る 若き事業家の誕生

「人は見かけに依らぬ」という例えが有るが本当にそうだと思った、
硬い職場で尚且つ硬派の仕事をこなして定年退職した友の事である。

現在進行形なので仔細は言えないが、思わぬ弱さを垣間見せた、
別段変な話ではないが、普段酒を飲んでも剛毅な飲みっぷりの男だけ
に私は思わずにやりとしてしまった。

酒以外は欠点のないのが欠点の男だけに鬼の首を取ったような痛快な
気分になった、(よう! お前さんにも弁慶の泣き所があったかや ? )

その類の冷やかしだった。

「Sさん、さすがに今度は落ち込んだワイ !」 そう言うと彼は苦笑い
を寄越した。

「笑う元気があれば大丈夫、お前さんは殺しても死なんよ ?」 
私は変なエ-ルを送ったが思えば我々は40数年来の付き合いである。

酸いも甘いも噛み分けて来た年輪である、良いことも悪いことも当然
有るワイ、
静かな湖面へ誰かが石を投じた、漣が輪を描いて外に広がる、それも
次第に元の穏やかな湖面に戻る、小鳥達のさえずりだけが聞こえる。

人生は、それに似て、微風か突風かの違いで風が吹くが次第に収まる。

「今度一献傾けるかい」 採ったばかりの甘夏を袋一杯、くれた、
男の友情は、一陣の風に似て、さわやかに吹き抜ける、
「よかよか・・よ。」

大きな申請案件は無事許可が下りた、一息入れたところだが次々と
仕事が入ってくるので忙しい、近日ふたつの市へ出向く予定である、
師匠にも長く会っていない、お訪ねするつもりである。

今日も、大規模案件の打ち合わせ会へ、それを済ませるとある役所へ
次回の仕事の下調べ、全て調査完了、依頼者のA先生へ報告を入れる。

先日、隠れ宿に案内してもらったばかりである、
古い屋敷を改造して和風の喫茶店に衣替えをしていた。
店主の娘さんが応対してくれた、1時間余り男三人のお喋りだった。

その店は大型店舗にほど近く、小川の畔にひっそりと佇んでいる。
思索にはもってこいの喫茶店、息抜きの場が出来ましたね。

夕方、メ-カ-の営業担当者と電話で打ち合わせ、
忙しくなってきた、愚痴をこぼす暇もありません、日々是好日なり。

南の空に陽は昇る、若き事業家が誕生する、私は、そのお助けマン。

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