国会論戦を見ると人間の質、懐の浅い深い、その限界が見える。
職人さんは、それぞれ自分達の道具を持って物事を進めている、
寸分違わぬ仕上がりは、見事と云う言葉だけでは推し量れない
努力の結晶なのである。
弟子の時代の汗と涙の辛苦は、幾多のドラマ-にもなるほどの
徒弟制度の屋台骨である。
果たして国会に登壇する金バッチの皆さんはどうであろう ?
テレビに映る、画面の向こうを意識した諸先生方と身近に見て
きた郷里の先生方の生き様を見ると日本の真の姿が見えて来る。
現在の政治に比べると終戦後の政治家はもっと真剣に国の再建を
考えていた、子供心に更に青年になってからも政治家をそのよう
に高尚な人間だと見ていた。
女性問題が有ってもそれ以上に政治をしっかりやってくれるなら
それは免罪符だとの風潮が有った良き時代だったとも言える。
いつから政治の劣化が始まったのであろうか、まず戦後教育に
影響を与えた日教組の教育方針に有ることは論を待たない。
日本敵視、在日勢力の各層への参入、特にマスメディア及び政治
の世界への進出に大きな原因があると考える。
日本嫌い、日本を敵視する精神に、愛国心など生まれる筈もない、
若い頃、私が接した在日の老若男女は、日々の生活に追われて
恨み辛みの前に生活の糧を得るため一生懸命の人が多かった。
一般社会で不幸にも差別を受けた在日の人々がいる反面、高等教育
を受けた人ほど日本への反感が強いように思うのは私の偏見か ?
ひとくくりで行かない複雑な要因のある差別問題、しかし、現在の
野党の対案無き政権叩きを見ると、愛国心喪失の政治に良識を求める
方が無理と匙を投げそうになる。
私の青春に苦労された在日の人々との交流は貴重な体験だった、
腹を割って生い立ちを語ってくれた友が居る、激情に駆られて喧嘩
一歩手前まで行った友もいた。
社会の底辺で地道に家族を養って頑張っていた人々、高等教育を
受けた在日がいろんな社会で摩擦を起こしているとすれば何と不幸
なことだろう、両民族の深い溝に居た堪れない気持ちになる。
しかし敢えて訴えたいのは、他民族の国に居て仲良く共存できない
現実は、少数派ゆえに前途は暗いだろうし悲しいことである。
私が現在最も恐れるのは、北朝鮮核問題がアメリカとの全面戦争に
なった時である、日本人の被害も未曾有の大災難になるが、在日の
方々は更に悲惨な復讐劇の被害者にならないかと云う恐れである。
反日と云う名の 坂道
幸福への上り坂であれば嬉しいことだが、悲惨な下り坂が待っている
ならこれほど辛いことはない。
「Sさん!」 そう呼んでくれた・・・素朴な男達 !
若くして亡くなった者、私の転居で交流の途絶えた者、
彼等の得もいえぬ笑顔が懐かしい、激動の下り坂だけにはなって
ほしくない。
両民族が心から酒を酌み交わす時代は来ないものか、現在の風潮が
余りに切ない。
反日と云う名の 坂道
幸福の上り坂にはならないものか !?