ある相談が舞い込んで来た、と言うのは不謹慎なので相談が寄せられたと言うべきだろう。

既に知己の同業者が役所で相談調査を行なっていたがそれもベテラン２人で私の気心の合う人達である。

法律というのは厳しいものである、彼らの努力が実ることはなかった、膨大な量の資料集め各部門の調査も徒労に終わったのである。

相談があった後、彼らの内の１人に連絡を取り細かな事情が判明した、行政の指導に誤りはなかった。

いろんな意味を指すことわざに・・・

「針の穴を通す」

と言うことがある、まさにそれに直面したことになる。私は今まで、他の士業者が乗り越えられなかった壁法律の範囲内で解決策を見つけて来た自負がある、今回も何かしら方法はないかと思案しているのである。

依頼の他業種の事務所が懇意な間柄という事もあって早速、調査を引き受けて役所の担当者と打開の道を模索することになった。

今現在並行して数社の建築会社及びその手続きの依頼を受けている同業者が苦闘している案件の相談も併せて調査しているところである。

法律を尊重して尚且つ法律の許す範囲でクライアントの要望に応える、即ち許可に漕ぎ着ける作業、神経は使うが、目的達成の暁の悦びはなんとも言えない。

士業者として貴方は役所にどう向き合って来たか  ！それを問われることでもある。

相対する役所の職員との人間関係次第で、その出口が左右される、長年培って来た私の経験則を担当者がどう判断できるか「針の穴を通す」  作業はここに鍵がある。

刑事警察の捜査官が被疑者と相対した時、一方的に言わせるだけでなく、真意を引き出す努力をする筈である、誘い  ！問いかけ、様々に話術を駆使するだろうと思う。

担当者の指導だけで帰らないのが私流である、じゃあ？  この方法ではダメでしょうか  ？  経験からの知恵を開示するのである、打開の秘策がここにある。

「Sさん！  同じ人間だもの   ❗️」

中学校の校長で教育界からリターンした後輩の口グセ   ！相手を尊重して謙虚に教えを請うこちらの姿に相手の厳しい目が緩む、

「それだったら可能ですね   ‼️」

苦闘しながらも思い叶わず引き下がった同業先生の後ろ姿  ！

私の意地と後輩への想いが老骨に鞭を打つ。

やってみよ ！  やれないことはない  ？   努力したか     ⁉️