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友情

泣くな 負けるな

爽やかな朝を迎えて、良いことありそうな予感がした。

女性を交えたお茶会の打ち合わせのため、竹馬の友Sへ電話した、もちろん同級生の女性軍とのお茶会の打ち合わせである。

彼は既に確定申告を済ませている、優良納税者にであることは間違いない。 

税務署の人たちの優しさに感激してその嬉しさを語った、私も既に経験済みで、その職場で直接市民と接する職員に感謝の言葉を贈ったばかりである。

確定申告を終えてもう1人のYと3人でお茶のひと時をもった、友が次々と欠ける近年この友情ほど貴重なものはない。

鬼の役所も怖い税務署役人も同じ日本人ではないか、まじめに納税義務を果たせていれば嫌な役所ではない、

現に私の知人、後輩もこの役所を退職して税理事務所を経営ている、皆親切な人たちである要はこちらの誠意次第何処にでもいる普通の主夫であり、お父さんなのだ。

お互いの誠意と気配りで心が通いあう、私の確信である。

3人の話題は近いうち予定している男女混合の松山でのミニ同級会、今秋に予定する3・3かぶ島会の予告練習 !

亡き友の慰霊でもある。

「良い奴ほど先に逝く・・・」

私たちは、生きた証に、何を残して行こうか   ?

一人減り二人減る、不思議だなと思うのは、各人の情が濃ゆくなる、また優しさが増す、「同級生はいいなぁ !」

東京の友へ、病に倒れた友へ便りを出そう   !

「君とゆっくり語りたい  !」  あの友がメールでそう言って寄越した、琵琶湖の船上でハーモニカで童謡を聴かせてくれたT君、目頭がにじむ   !

歳を重ねるほど日本人としての自覚が湧いて来る、アイディンティティのなんたるかが判ってくる、

尚更周囲から責められる日本の国が愛しくなって来る。

だから日本人なのである。

世の中は何と矛盾に満ちているのか幸せな家族に不幸が舞い込んできた、

「脳梗塞で入院しました !」

働き盛りの大切な人である、妻と子の嘆きが聞こえてくる、

「倒れた本人のために貴女がしっかりしなさい  !」

家人を通じて電話でそう伝えた、まだ50前 !

必ず助かるから!  願望を込めた願いでもある。

人の世はしかとした予感を伝えてくれない、暗中模索、

だからこそ、可能性が残されているのである。

「泣くな  !   負けるな   !」

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