「貴様と俺とは同期の桜、同じK高の庭に咲く」
入院中の友へメールを送った。
一年の春、桜の花びらの下我々は校門をくぐった、学年2組だけの中学から5クラスのK高へ進学した。
貴様と俺の出逢い、同期の桜の人生が始まった、私の前と後ろのUとOとは、こうして終生の友になったのである。
共に2人はスポーツマン、特にOは1年から柔道部のレギュラー、隣町H高のKとは同じ中学柔道部で競い合った仲、2人は3年になると共に主将になった。
UもOに負けずバレー柔道部とその才能を開花させた、私だけ所要時間2時間半の障害を克服できず部活動は断念した。
この2人とは常に同級会の幹事役を仰せつかる私にとって、なくてはならない相談相手になるのである。
Oは特に女性問題では全て知り合う仲、Uは、人生について語り合う仲、刎頚の友と言うべき存在である !
2人と付き合って特に感じるのは女性を見る目が優れていた事である、共に素晴らしい内助の功の女性をめとった事にある、
男は女房の良し悪しで決まる、まさに格言、子育ても立派にやりあげた。
Oは、孤高の親分肌、Uは、調整の参謀型、そういう私は、合間を駆け回るネズミの使い走り。
良くしたものである、良くできたもの、三色彩りが人生を照らす、同級会への連絡に、昨日2ヶ月の入院を終えて退院したばかりのO。
片方のUは、私の膝元の大病院に入院中、そこで貴様と俺の往復書簡( メール )のやりとりが始まった、
「貴様と俺とは同期の桜、同じK高の庭に咲く」
「頑張れよ! 100まで生き抜くぞ !」
頼もしい返事が返って来た、
「 OK !」
男の友情って何なんだ ?
すいも甘いも噛み分けて、お互いのヒダに分け入る事、辛い時は一緒だぜ ! 嬉しい時は分け合おう !
K高ヒマラヤ杉が、思わず男の友情に花粉を降らした、
「ハックション !」 それだけは勘弁してよ ?
花粉症も天敵?の友情には負ける、そういうことなんだ !?