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天使と女神

天使と女神

歯に不都合が生じたので歯医者さんに行った、先般、ご紹介した美人の歯科医師の天使さんのいる医院である。

診療台に座ると間もなくにこやかに天使さんが声をかけて来た、得もいえぬ笑顔に心も晴れる。

私が以前イガグリ先生と称した若い男のY先生!この先生は、開業の暁には我も我もと患者さんが押し寄せるに違いないナイスガイ歯科医師である。

今日は敢えて私のリクエストで担当して貰った。まるで息子が手当てをしてくれるような優しさ。

イガグリ先生の手当てが終わり歯科衛生士さんの番が回ってきた、その時になると私の神経は夢かうつつか幻かに入り込んでいた。

どこかで子守唄が聞こえる、それも私が幼い頃の我が家の縁側、熱を出して伏せている私のそばで母が素朴な子守唄を歌って聞かせてくれていた。

海辺の傍の故郷の家は、玄関を開け放って潮風が入り込んでくる、裏山から蝉の聾する声が湧いていた、素朴な寒村の夏の一コマである。

母だと思っていた女性は白衣の歯科衛生士さん、柔らかい暖かい声で私に話しかけている、この安堵感は何なんだろう   ?

私は、薄ぼんやりの夢心地の中ではたと感じていた、この歯科医院には天使さんと数名の女神さんがいる、何と素晴らしい花園なのか  ?

砂漠に忽然と現れるオアシス、息絶え絶えの旅人の癒しの場所、手当てが終わって現実に戻った私の第一声は

「看護師さん! 朗読をされたらどうでしょう  ?」だった。

彼女が結婚して子供ができる、やや大きな幼子になり、母が絵本を開けて読み聞かせている。

日本の童話、道徳教育  !  その子は愛国心の備わった立派な人間になるだろう   !

私は待合室でそんなことを考えていた、天使と女神、共に白衣の女性、「ワンダフル!」  

医院を出ると車のフロントガラスは雨粒に覆われていた。

医院の駐車場を出る時、白衣の天使と白衣の女神が屋根の上から手を繋いで見送っている、満面の笑顔は、歯科医院という名のまるで幸福の花園  ?

私の希望の幻影が雨のカーテンに反映して浮かんで見えた。

朗読、子供に聞かせるお母さんの童話、日本のわらべ歌        !?

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