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人生

目力 (めじから)

目力

子供の頃は恥ずかしがり屋、だから相手の目さえ合わすことができない、最も痛切に感じたことは、バシッと殴られてから知る我が身の未熟さよ!

目を合わせないということはどれ程の損失になるか大人になって分かる、相手にとってこちらの心の動揺を早く知る、当然隙が見え過ぎる  !

負けるはずだよ !  お前さん   ?

そういうことで自信のない者は損をする、相手に遅れをとる、だから女にモテるはずがない   !  空威張りでも胸を張れよと言われたもんだ   !

人格者との出会い、腕達者の友を得る、成功への道はそこかしこに見える。

それをうまく利用できた者にチャンスは訪れる、人間関係、類は友を得る。

それで人を比較したくはないが、金欠病の人間と付き合うと金持ちになる前に貸し倒れの運命を摑まされる、しかし、金持ちには利用される。

心構えがいかに大事か、過去を振り返るとよく見える、いつも金に不自由している知人がいた、電話がかかるとまず要件を言わない、必ず時間はないですかと聞いてくる、当然こちらは分かっているが可愛そうなので会う、悲しいことに2.3千円の額である、哀れに思うから貸す  !

だけど喫茶店の飲み物は私より高額なものをご注文  ?その心構えが私たちとは違う、

「時間はないですか  ?」電話が来る、良いですよと応じる、キッチリ貸した金額だけ払ってくれる、払ってくれるだけ儲けものというもの、私はそんな気持ちで付き合っていた。

共通の友がいて、初めて愚痴を聞かされた「キッチリ貸した分だけ返してくる、せめて一度でも奢ってくれれば気が済むものを !」 そう言って彼はため息をついた。

旧家の人だったが、人から尽くされることはあっても、人に尽くす経験がない人生だったのである、人の良い人だっただけに哀れさが増す、合掌。

目力 !  性格がその目に出る、怪しげな企みを持つ人、気弱な人、横着な人、度胸の座った人、真面目人間、様々だが、ジッと心の奥を覗くと見えて来る。

私は、こんな人間です  !   その目が白状している。

ところで、私こそ心の底を覗かれているなんて全く知らなかった、という時が来るかもしれない、だから慢心しないこと、常に謙虚であれ    !

私は弱い人間です、だから教えてくださいね   !

本当は人格者にして大金持ち、そんな人がいますかね   ?

私の当てのない旅は続きます、愚痴も言わずただ黙々と賽の河原で徳を積む !宇宙の中の何千億何兆単位、これを思うと全てが小さい。

刹那 !  一瞬 !  そんなもんだぜ人生は、だから程々適当にで良いんじゃない ?

公園での一休み、メールが入った、

武道家からのお誘いの連絡が入った  「友遠方より来る又楽しからずや  !」

うまい酒呑んできます          !?

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