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友情

故人を偲んで

故人を偲んで

私の大切な盟友が人知れず家族だけに見守られて旅立った。

それぞれ多忙な為、忘年会は出来なかったので、新年会をやろうと計画し相談しょうと思った矢先だった、そんな折、会からのメールが私の心を打ち砕いた。

大きな山に敢然と挑む姿に、私は言い知れぬ共感を覚え、それが後に手を結ぶことになる、悪に厳しい男だった。

駄目なものはダメ !  他の者が恐れる人間にさえ挑んだ  !会からの通知、必要な書類に至るまでストップされた男はその存在感を必要な場所にこそ知らしめた。

その事がきっかけで我々は七人の侍を立ち上げて彼を会長選挙に担ぎ上げた、意気盛んな若手を網羅してチームの熱気は盛り上がった。

僅かな差で会長の座をつかむ事はできなかったが男は一つの愚痴もこぼさず野に下った、その無念を晴らす為、次回立候補した私だったが、彼と同じく野のツユに消えた。

相手にはひるむ事なく突進した男は、味方には優しく寛容な男だった、その立ち位置は私には真似ができない程の器の大きさだった。

友人との外国旅行、フランス語でシャンソンを歌う男の横顔は、家族にとって、そして私たち同士にとっても叶わぬ憧れである。

ある時の飲み会で「メンバーで欧州旅行へ行こうや !」と誘ってくれた、レンタカーを借りてアウトバーンを走る勇者は、ひとり静かに人生の幕を下ろした。

「宮内  大介」 土地家屋調査士

愛媛県土地家屋調査士会会長、兼業の愛媛県行政書士会会長の座を目指して改革の狼煙を上げた勇者は一人で飛び立った。

メンバーにとっては頼れる男、家庭にあっても良き夫そして父親、最高の日本男子は、寡黙を胸に人生の幕を下ろした。

私が会長選挙に出る時、黙って票を取りまとめてくれた、自分が?大事な病で大手術を控えていた時なのにである。

真のリーダーとは、こんな男を指す、私の交友録に燦然と輝く希望の星、律儀を備え勇気を持つ男、その遺伝子は途絶えることなく我が会に脈打っている。

いつの日か、彼の墓前にこうべを垂れて報告する男達がいる筈である。

宮内大介、孫末代語り継がれる「男!」  その優しい眼差しは、我々が苦しい時にこそ発揮されるだろう   !

「大介さん! ありがとう、そしてお世話になりました  !」

ドイツ   アウトバーン、大型車に数名の日本人が乗っている  !高速で疾走する車のドライバーは🚘   宮内大介  !

員が彼の歌声に合わせて合唱する、

言わずと知れたシャンソン、その歌は・・・・・    !?

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