広告
日常生活

既に矢は放たれたのか

お前さんは何を慌てていなさるね   ?

もう、最高の地位に就いたのだから良いでは有りませんか ?

その時、風雨の影響なのは分かっているのに、テラスのアクリル板が音を立てて軋む、それに合わせて電線から怪しげな悲鳴が聞こえて来た。

もの悲しげに不安げに、まるで人間の子供の嘆きのようでもある、自然に心あるならば、そうだろうなこんな悲鳴をあげるだろうな、風よ! それとともに吹き付ける雨よ、悲鳴が強くなって来た。

この頃珍しい現象である、親にいじめられる幼気な子の嘆き節!声を押し殺して泣くような不安と悲しみと、私は黙って耳を澄ませていた。

「お前さん達もそう思うかい、人間の不条理、自然を欺く強欲!そうだろうね  ! 怒りが湧いてくるはずだよね   !」

風雨の唸り声は近寄ったり離れたり、不思議な音階で続いている、頂点に立っても、まだまだ不安定なのか、いらぬお節介が続く、隣の国の大国の主、私の身近なリーダーたち !

不満で怒りを抑えた人々がいて、別の面で嘆き節を聞かせてくれる、ふっとこの頃、私は思うことがある、人の力で是正できない事等を無理強いするとその僻みがある事で表面に出てくる。

その杞憂が近日来の友の報告で気になっているのである、私は若い頃は特にそうだったが、いじめを見ると必ず止めに入った、やられている男が可哀想になるのは勿論だが、追い詰める男の今後に嫌な予感を感じたからである。

現に何人か不慮の事故に遭い、中には死んだ者もいたからである、人を痛めすぎると、その因果応報から逃れることができない。

まだ追求は終わらない、また別問題を引っ張り出して責めている、私の理解者はそのように感じるのである、たとえ正当な事象であっても見る人から見ると、その追求は常軌を逸していると見えるのである。

良くないな   ! 相手が正常に対応できる間は心配ないが、もし、不測の事態が起きたら、怨念の世界が見え隠れする、やめておけば良いが、私は、あの頃の身近な男を思い出していた、それも不可解な事故死。

個人も国もそう、行き過ぎたら、人間の叡智で測れない世界が現れる、私的に想像するのは天災で有り、宇宙からの不幸な贈り物、

私は責められる側と攻める側の人間の有様を見つめている、やんわりと彼には諭して来たのである、矢は手から放たれた、幸運を祈る             !?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

広告