女の涙、
まず誰が思い浮かぶだろう ?
私の場合はおふくろ、祖母は強い人だったから涙は見たことがなかった。
貧乏人の子沢山、そのくったくは切なくも悲しい !私の田舎ではその心情を表す言葉に「泣かしい!」と言うものがある。
良く聞いたものである、たくさんの子供がいると良いのもいるが出来の悪いのもいる、だから母親は台所の角で涙をぬぐっていた。
それを盗み見する子供は、詳しい事情を知る由もなく胸を痛めた、女にからっきし弱いのはそんな原点から来ている、女性に控えめなのは母恋しい胸の内にある。
だから、映画を見ても物語のストリーを知るだけで、女の哀愁を思う、そのせいか逆に男を粗末に扱う女性を見ると反動で興味半減になる。
私が女にのめり込まないのは愛憎半ばの女性観からくる。
女の本性を知るからである、ある意味醒めている、その代わり、独特の女性感があることも事実である。
かっと燃え上がらない、残り火が消えゆく寒空を惜しむようにチョロチョロになっても灰にしがみつく !
抑えた想い、それは即ち形を変えた熱愛、そう純愛 !
過去を懐かしがり、過去と自問自答、本音を言うと黄昏に意地を張る残り香の老情け ?
男性は女性と違って、過去を美化する、美化したいのである、世間はそれを未練といい、深情けと笑う、どうにもカッコが悪い、それが分かって尚いちずな想い、老いらくの恋 !
私は正直言うとそれらを勝手に利用する、若さの秘密がそこにあるからである、見かけは歳とったが言動がアンバランスなのはそんなところにある、いつか開陳しょうかと思ってます。
気持ちを明るく、常に高揚心を忘れない、それが若さの秘訣、
怒ると言う気力は持っていた方が良い、されど固執しない、濃淡を切り替えるように喜怒哀楽を自由に操る。
毎日が楽しい、物事が面白い、また愚痴を言っている、友への口に出さない忠告、心の切り替えが大事です、感情コントロール !
オフクロの涙は掌の宝物、ある女の心に潜む泪詩は宝玉の想い出 ・・・・・
男は勝手な生き物だが、弱虫、おんなの涙にからっきし弱い。
だから、男なんだよ !?