3市町村を回る高速の旅、昨日は運転手付きの優雅なドライブ、晩秋の山並みがあっという間に後ろに飛ぶ。
爽快だがいささか怖い高速道、年寄りには不向きな道行でもある。
三様の役所の佇まいに不思議な感慨を覚える、その土地に根ざした歴史の町、幕末維新の息吹きが脳裏をかすめる、徘徊疾走、武士たちと民百姓。
面影を求めて風景に見入った、文豪の小説に登場した素朴な川が澄み通ったせせらぎを見せていた。
幕末明治は泡沫の夢、外圧にさらされる現代は江戸黒船の比ではない、命を賭けるには程遠い政治の季節は荒れに荒れている。
新総理の手腕と小事に凝り固まる野党とのせめぎ合い、前総理の二の舞いを踏ませてはならない、国民よ目を開けて見ておけ、何が真実で何がフェイクなのか ?
優先順位を間違っているのではないか、今は何が必要なのか、大事を目眩し、小事をあげ吊ろう、あなた達は何故に ?
帰り道の高速から南海の夕凪が顔を見せる、静かなる山並み、潮の香りよ、民は何を思うておわすか ?
役所の若き益荒男達に過去を紐解いて温故知新を問う、夕闇に煙る天守閣が過去と未来を紡いで見下ろしていた。
高速道ひとっ走り、夜のしじまが我が家を包んでいた。
若者達の笑顔が明日に向かって輝いていた、感謝。 !?